別に俺の世界竜胆さえいればいい
邪魔なやつは殺せばいい
ネンショーに入ろうが竜胆さえいればなんでもいい
ネンショーに入って1年がすぎた
ムカつく警務員を睨みながらいつもどうり食堂に進んだ
いつもどうりなはずなのに
今日はいつもと違かった
警務員が誰もいなかった
朝見た警務員しか見ていない
いつもなら俺らを見張るために10人はざらにいるのに
今日だけいねぇ
騒ぐ野郎共を黙らせる気力もなく飯を食ってた
遠くにいたのは警務員数人に取り押さえられた1人のちび
チビの口には犬が噛まねぇようにするための道具みてぇなやつがあった
興味本位でそいつを見たら目があった
あんな奴が何をしてここに来たんか知らねぇけど
きっと窃盗とかなんだろう
確かに、ここは男が来る場所
食後は毎日2時間の運動
バスケとか道具を使うやつは武器にされるからやらねぇらしい
だからマラソンをさせられる
別に順位なんてねぇ
だから遅く走ろうが速く走ろうが関係ねぇ
あのチビも同様に走らされるに決まってる
けど、違ぇっぽい
隅でじーっと俺らが走るのを見てるあのチビ
馬鹿どもがあのチビに近寄って無理やり腕を掴んで走らせてた
まぁ、俺には関係ないことだな
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。