第16話

🍷「書類」
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2022/10/30 06:04
それから1ヶ月がすぎ
体の調子も元に戻ってきた
骨折は幸いにもすぐに治る範囲だったらしく
今はリハビリに励んでいる
毎日部下が書類を運んで来てくれ
一応仕事には支障はない
組織に乗り込む前
部下を2名殺したせいか
書類を運んで来る部下はどこが顔色を伺っているように見えた
部下.
今日の書類です…!
あなた.
ありがとうございます、そこに置いといてください
部下.
はいッ!
いつも部屋から出たあとは走る足音が聞こえていた
敬語を使わなくていい相手がもういないせいか
私の言葉には敬語の文末になってしまった
梵天が買い取った病院なのもあり
何かと優先にされているが
瞳の奥には殺さないでくれという怯えが見える
ガラスや花を触るように
私に触る時は力もかけずそっと触るのだ








毎日来るのは部下だけではない
灰谷さんもほぼ毎日来ていた
たまに付き添いといい弟の方もいる
弟の方がいる時は私へのお土産を食べているが
兄の方は違った
特に会話をするわけでもなく
ただじっと私の作業を見ているのだ
けど
蘭.
あ、それ三途に渡す書類っしょ?
あなた.
はい
蘭.
俺もアイツに出す書類あるから俺貰っとく
あなた.
いえ、大丈夫です
蘭.
いーからいーから。な?
あなた.
……、ありがとうございます
蘭.
はーい♡
竜胆.
なー、これも食べていいー?
あなた.
どうぞ。
竜胆.
やり〜!
私への手土産を全て食べ尽くす勢いだ
何故か、三途さん宛の書類だけ灰谷さんは反応する
あなた.
(…三途さん宛だな)
蘭.
三途っしょ?
あなた.
はい
蘭.
持ってく〜
あなた.
大丈夫です
蘭.
いいよいいよ、ほら、部下もあいつんとこ行くの嫌だろ〜?
部下.
い、いえ…大丈夫ですッ!
蘭.
いーからいーから、な?あと九井んとこも行くしちょーだい
部下.
オロオロ
これを毎日繰り返す
しばらくたち
怪我も完治したおかげで退院の許可がおりた
あなた.
3ヶ月間お世話になりました
.
ペコッ
すぐさま事務所に戻り
とある男の元へ向かった
{コンコンッ}
あなた.
失礼します





















春千夜.
来ると思ってたぜぇ?笑

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