第62話

62
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2021/03/14 08:16



…なんだろう…





優しく髪を撫でられてる気がする…







それが妙に心地よくて





わたしはゆっくり目を開けた。









晴人
晴人
…真琴ちゃん、おはよう



晴人さんの顔が目の前にあって






恥ずかしかった。





けど、同時に嬉しい気持ちが込み上げてきた。




真琴
真琴
…おはようございます




そっか…





昨日、晴人さんと






正式にお付き合いしたんだ…。





いや、晴人さんは前から付き合ってたつもりだった






みたいだけどね。





時計を見ると10時だった。








グー…




2人のお腹から音が




晴人
晴人
…笑笑
真琴
真琴
…笑笑



2人同時に笑った。




晴人
晴人
お腹空いたね。笑
真琴
真琴
ですね笑
晴人
晴人
よし!なんか食べよ!



晴人さんと一緒に服を着て





寝室を出て、冷蔵庫や冷凍庫の中を一緒に見てると






晴人
晴人
あ、
真琴
真琴
…冷凍チャーハン




わたしと晴人さんは顔を見合わせた。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





パチッ




晴人
晴人
いただきまーす!
真琴
真琴
いただきます!



よほどお腹が空いていたのか






少しガッツいてチャーハンを食べていた。




顔だけ見たら、女の子みたいで可愛らしいのに





身体付きとか、今みたいな光景を見ると





あ、やっぱり男の人だな〜って思う。




晴人
晴人
ふふ、たまには冷凍チャーハンもいいかもね笑
真琴
真琴
そうですね笑、文句無しです!笑
晴人
晴人
笑笑…あ、そうだ!ねぇ
真琴
真琴
はい
晴人
晴人
…明日の夜
ここに達也くんと大我が来るんだけど…
明日は仕事?
真琴
真琴
あ。明日はお休みです
晴人
晴人
なら、真琴ちゃん悪いんだけど
真琴
真琴
あ!どこか「ホテルとかにいて?」
ってことですよね?
晴人
晴人
…えっ?笑、違う違う笑
ご飯を一緒に作ってくれない?って笑
真琴
真琴
…えっ?!
晴人
晴人
あ、いやっ?
真琴
真琴
そうじゃなくて!
晴人
晴人
んっ?
真琴
真琴
わたし、この部屋にいていいんですか?
お二人が来られた時
晴人
晴人
あの2人には真琴ちゃんの事を
ちゃんと紹介したいからさ。
俺の彼女だって。




わたしは、嬉しさのあまり





笑顔しか返せなかった。




晴人
晴人
え、え?笑
それはどういう意味の笑顔?笑
真琴
真琴
嬉しいやつです…。笑
晴人
晴人
……よかった〜笑
真琴
真琴
リクエスト!なんでもお聞きます!
無理難題以外はお応えしますんで!
食べたいもの聞いておいてください!今すぐ!
そしたら今日のうちに買い物行っておきます!!
晴人
晴人
そんなに目キラキラしちゃって。笑




そう言って、晴人さんは目を細めて笑って





わたしを見つめた。




晴人
晴人
真琴ちゃん。ありがとう😊

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