第53話

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2021/03/13 04:33



ソファに座って晴人さんが、お風呂から







上がるのを待っていた。





さっき、何も言わずに抱きしめてくれたけど.









…なんかいつもと違ったなぁ







いったい、どうしたんだろ…







そんな事を考えながら








わたしはいつのまにか、ソファでウトウトしていた。







首がカクンカクンとなり






ほとんど意識が無くなりそうになっていると






ガチャ





リビングのドアが開く音が







その音で一気に目が覚めた。




晴人
晴人
あれ、まだ寝てないの??
真琴
真琴
あ、ちょっとウトウトはしてたんですけど…笑



わたし、完全に意識どこかに飛んでた…






晴人
晴人
じゃ、おいでっ?



晴人さんが手を差し伸べた。







わたしは迷わずその手を繋いだ。







ベッドに入り







晴人さんの体温が、伝わっていく。







はぁ…暖かいなぁ……







目を閉じて晴人さんの温もりにまどろんでいると






" チュッ "





最初は軽いキスからはじまり







段々と深いキスに変わっていく。






…ちょっと待って…?





真琴
真琴
…晴人さん…
晴人
晴人
…なに??




…晴人さん…







結局…わたしたちの関係って……?








優しい眼差しで何も言わずに







わたしの言葉を待っている晴人さんを見たら









その先の言葉は簡単に見失ってしまった。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー









泣きそうな顔して、突然手を握られて








真琴ちゃんは精一杯の力を込めて








俺の手を握ってるみたいだけど







力が弱くて、ギュっとされても全然痛くない。






手を握ってない方の手で頭をゆっくり優しく撫でる




涙目の真琴ちゃんにも






可愛くてたまらないって思ってる俺。






いよいよ俺の性癖ヤバいかも。









パジャマのボタンをゆっくり一つずつ外して








真琴ちゃんの首筋にキスをして








真琴ちゃんを快楽へと連れて行く








綺麗な体を








俺の指が止まることなく、動く。








その度に俺の耳に入る







真琴ちゃんの甘い声に







本能を突き動かされてるような気さえもしてきた。




俺は、無我夢中で






真琴ちゃんを離さなかった。

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