それは昨日のこと。
わたしの仕事はメイクの仕事。
今日は朝早く雑誌の撮影でメイクをして
次の仕事まで時間が空くから
お昼過ぎに一度帰ってきた。
そしたら、このありさま。
彼氏が他の女を連れ込んでいる。
でも…わたしは至って冷静だった。
わたしはこうゆう不定休かつ
時間も決まってない仕事で
3つ年下の彼氏は普通の大学生で
おまけに寂しがりや。
けど、この おまけが厄介で。
彼と付き合って1年くらいが経った頃
わたしとあんまり休みが合わなくて
寂しいからって
彼のこのアパートに同棲してほしいって
そんな、わがままを言い出した。
聞き分けがないもんだから
わたしが折れて同棲を始めてたった3ヶ月でこれ。
同棲したけど
そうなると
余計すれ違い生活を実感しちゃったんだろうな
この人は。
寂しがりやに拍車がかかって
寂しさを紛らわす誰かを求めたんだと思う。
悪いことじゃない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。