幻想郷にいる人喰い妖怪。
黒い服とスカート、白い長袖であり、金色の髪に赤い髪飾り、ネクタイは赤、そこに2つの玉の飾りという特徴的なもの。
瞳は赤い。
彼女はリグル・ナイトバグたちと一緒に活動していることが多かった。
1人で活動していることも多い。
私もたまにだが見たことがある。
このことから、彼女は気分で動いている可能性が高い。天然のような彼女の喋り方や行動からも推測できる。
そんな彼女のことについて興味深いものがあった。
それは彼女の髪飾りが彼女の本来の力を封印しているということだ。
しかも、封印は強力なものであり、そう簡単には解けないようだ。
この封印を施したのは妖怪の賢者、八雲紫だ。
そのため、八雲紫にルーミアのことを聞き、聞いたことをまとめたところこんな感じになった。
ルーミアは昔…幻想郷が作られる時には既に居たようで、八雲紫とも親交があったようだ。その時の彼女はまだ封印されておらず、本来の力を使っていたようだ。ただ、いつの時かは定かではないが封印をされてあの姿になったようだ。
あの姿になったというのはどういうことなのか、彼女は闇を操るようだがそれ以外にもまだ力があるのか。それとも長い年月を過ごしているに相応しい体を封印しているのか。
私はそのどちらでもあり、考えられ、さらに知られていない力があるかもしれないと思っている。
妖怪は皆、人を喰らうが博麗霊夢により、それをする妖怪はもう幻想郷にはいないようだ。しかし、ルーミアは違うようで隙を見て、どこかの人間を喰らっているようだ。
森に迷った人間でもどんな所にいても彼女に目をつけられると生きて帰れないことが分かる。
だが、最近の彼女の様子がおかしいようで複数の個体で確認され、生きた人間を喰らうところを目撃されているが人里の近くの森で死肉を喰らっているルーミアたちを見たというのを何回か聞いた。最近の妖怪は死肉を喰らうことが無くなったというのに、ルーミアがやっているということで人里では博麗霊夢に退治して欲しいと言ったが、見つけることが出来なかったので断念したそうだ。
リグルたちと一緒にいることが多かったと述べたが、ルーミアの様子がおかしくなる前のことであり、最近は行方知れずである。
そういえば……八雲紫が気になることを言っていた気がする…
幻想郷の誰かが現実世界に干渉し、道具を持ってきただとか……その道具がどこに行ったのかは把握出来なかったが確実に誰かが持っているはずということ。
私はこの話を聞いて、ルーミアが関与しているかもしれないと思った。そうなって欲しくはないが……八雲紫もそう考えているかもしれない。
そして、ルーミアの封印がもう持たないことを言っていた……
嫌な気がしてしまい、怖いことだけは確かだ…
著・ 稗田阿求
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。