第155話

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2022/08/23 12:03
月城 瑞希
月城 瑞希
要…、いい加減に俺たちの関係を
はっきりさせたい。
逢坂 要
逢坂 要
…うん。
月城 瑞希
月城 瑞希
先に聞く。…お前、俺とどうなりたいの。
先輩からストレートな質問が飛んでくる。
どうなりたいか。そんなの決まっている。
逢坂 要
逢坂 要
先輩と一緒にいたい。
月城 瑞希
月城 瑞希
………、
逢坂 要
逢坂 要
先輩は?俺との関係どうしたいと思ってんの?
月城 瑞希
月城 瑞希
俺は………、
先輩はテーブルの上のマグカップを見つめて言葉を止めた。
逢坂 要
逢坂 要
…先輩?
月城 瑞希
月城 瑞希
俺さ、好きなやつがいたんだよ。
逢坂 要
逢坂 要
…おぉ、好きな子、ね。
突然始まった話に頷きながらも頭に人の顔を思い浮かべる。


…ま、こちとら情報屋やってるんで先輩の好きだった人なんて知ってるんだけどね。


雨川洸…だったけな。
逢坂 要
逢坂 要
どんな人?
知らないふりをしてそう聞くと、先輩はそれに答える。
月城 瑞希
月城 瑞希
ちっこくて…可愛いやつ。
逢坂 要
逢坂 要
何それ、ハムスターか何か?
月城 瑞希
月城 瑞希
ちげぇよ人間だ。
俺がおちゃらけながら聞くと、先輩は呆れたような顔をする。
逢坂 要
逢坂 要
その人とは上手く行ったの?
月城 瑞希
月城 瑞希
……彼氏持ち。
逢坂 要
逢坂 要
あー…、あはっ…どんまい、先輩。
月城 瑞希
月城 瑞希
ッるせぇ……、
逢坂 要
逢坂 要
……それで、その好きな人がどうしたの。
その人のことが忘れらんない?
俺がそう聞くと、先輩は俺の顔をじっと見つめる。
月城 瑞希
月城 瑞希
分からない、んだ。
逢坂 要
逢坂 要
…はい?
先輩の言葉に思わず変な声が出てしまう。


分からない、とはなんだ。
月城 瑞希
月城 瑞希
…今お前に対しての俺の気持ちは、雨川洸アイツに向けてた気持ちと似てる…気がする。……でも、
逢坂 要
逢坂 要
……でも?
月城 瑞希
月城 瑞希
お前のことを好きになろうとする度に、
あの日のことが頭を横切るんだ。
あの日のこと、というのは…中学の時の話だろう。


……罪悪感って所か…。
逢坂 要
逢坂 要
罪悪感がいっぱいで恋愛なんかできない、と?
月城 瑞希
月城 瑞希
…あぁ。俺なんかが、お前を好きになっていいわけが無いって思って……、
先輩は目の下に影を落とした。


あ、この目…、ちょっとヤバいやつじゃ……、
月城 瑞希
月城 瑞希
あぁ、そうだよ、そもそも俺があの日あんなことしなければ…、全部俺のせいなのに……、やっぱり要といる資格なんか俺にはッ……
……あーあ、始まっちゃった。


定期的にくる先輩のネガティブタイム。
特に恋愛が絡むとすぐこれだ。


雨川洸クンの時もこうじゃなかったっけ?
逢坂 要
逢坂 要
ちょっ…先輩。
月城 瑞希
月城 瑞希
…………、
先輩は絶望の海に溺れてるかのような真っ暗な顔でどこか一点を見つめている。
逢坂 要
逢坂 要
せーんぱい。聞いて。
逢坂 要
逢坂 要
俺さ、確かに結構前まで先輩のことすげぇ恨んでた。俺と同じ目にあってくれればいいのにってずっと思ってた。…でも、前も言ったように今はそんなの思ってない。先輩のこと、大好きで大好きで仕方ない。
月城 瑞希
月城 瑞希
…………うん、
逢坂 要
逢坂 要
だから、先輩も罪悪感とか全部捨てていいよ。
もうお互い、あの日のことは忘れよう?
月城 瑞希
月城 瑞希
……無理だよ。
俺がお前にしてしまったことは変えられない。
先輩はボソッとそう言う。
逢坂 要
逢坂 要
も〜…本当に先輩って……、
俺は椅子から立ち上がると先輩の方に近寄り、
肩に手を乗せる。
逢坂 要
逢坂 要
変に気負いすぎ。被害者の俺がいいって言ってんだからもういいんだよ。
月城 瑞希
月城 瑞希
……でも
逢坂 要
逢坂 要
つべこべうるさい。
じゃあ結局先輩はどうしたいわけ?
俺が少し強めな口調でそう聞くと、先輩は散々目を泳がせたあと、そっと口を開いた。
月城 瑞希
月城 瑞希
一緒に、いたい。
逢坂 要
逢坂 要
…うん、それでいい。
俺は先輩の体をぎゅうっと抱きしめる。
先輩の体は力が入りまくっていた。
逢坂 要
逢坂 要
なぁに、まだ何か引っかかる?
月城 瑞希
月城 瑞希
…………、
逢坂 要
逢坂 要
…よし、分かった。じゃあこうしよ。
俺は先輩を解放すると、先輩の顔を見て提案する。
逢坂 要
逢坂 要
今日から1ヶ月、お試しで付き合ってみる。
月城 瑞希
月城 瑞希
お試し……?
逢坂 要
逢坂 要
そ。それで1ヶ月後にもう1回話そ。
その時にまだ先輩の中で引っかかることがあれば、一旦距離を置こう。……それでいい?
月城 瑞希
月城 瑞希
……分かった。
先輩はこくんと小さく頷いた。


とりあえず1ヶ月。先輩と一緒にいる時間が増える。


とにかく心が弾んだ。
嬉しくて嬉しくて仕方がない。


この1ヶ月で絶対に先輩を虜にする。
1ヶ月で終わらせなんてしない。
逢坂 要
逢坂 要
んじゃ、今日から1ヶ月よろしくね、先輩。
月城 瑞希
月城 瑞希
あぁ。よろしく…要。
先輩の表情が柔らかくなったのを見て、
安心した俺は先輩の体を抱きしめたあと、
そのまま抱き上げた。
月城 瑞希
月城 瑞希
……要?
逢坂 要
逢坂 要
先輩、ベッド行こ。
月城 瑞希
月城 瑞希
……おい、まだ朝ッ……、
逢坂 要
逢坂 要
なんかもう…、抑えらんない。…だめ?
月城 瑞希
月城 瑞希
ダメって言うか…おい、ちょっと待てっ……!
先輩の声を無視して先輩をベッドに運ぶ。
ベッドの上に下ろすと、先輩は不満そうな顔で俺を見つめる。
逢坂 要
逢坂 要
ん?なに?
月城 瑞希
月城 瑞希
俺が、下?
先輩が俺の目を見つめながらそう尋ねてくる。
逢坂 要
逢坂 要
え?だって前までずっとこれだったじゃん。
月城 瑞希
月城 瑞希
前までは色々あったせいで遠慮してただけだ。
俺だってプライドってもんが…、
逢坂 要
逢坂 要
んじゃあ、じゃんけんで決めようよ。
月城 瑞希
月城 瑞希
じゃんけん?
俺が提案すると、先輩が目を丸くする。
逢坂 要
逢坂 要
うん。勝った方が入れる側ね。
俺が負けた場合、先輩に抱かれることになるんだけども、
……まぁ、先輩ならいいかな。
月城 瑞希
月城 瑞希
分かった。俺が勝ったらお前が下だからな!
逢坂 要
逢坂 要
分かったって。じゃあ、はい。
逢坂 要
逢坂 要
じゃーんけーん…ぽん
俺と先輩が同時に手を出す。


俺はグーを出した。
先輩は────────────、


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要が勝った (要×瑞希)
61%
瑞希が勝った (瑞希×要)
31%
どっちでもいい
8%
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