あなた『はぁ…もういい…勝手にしろ』
葵「やりぃ〜(笑」
内心あなたは何なんだこいつ…て静かにキレていた
葵「あ!ゲーセン行こーぜ」
あなた『断る(即答)』
葵「お!行きたいって!じゃ、荷物持ってこいよ」
あなた『人の話を…いやもういいや』
こいつは人の話を聞かないでズカズカいくタイプか
準備しねぇと…て思ってる自分偉くね?誰か褒めろ
教室について荷物まとめて靴箱に行くとソイツはもう待ち構えていた
葵「よ!じゃ、行こっか」
常にこいつは笑っているから信用できない…
いや、元を辿れば初対面で何かウザいと言う理由でバットを振りかざしてくるようなやつだ…
その時点でおかしいと思うのは私だけか?
いや、全人類思うよな!
あなた『はぁ…言っとくが私は何もしないで見るだけだからな』
葵「え〜やらないの?クレーンゲームとか音ゲーとかさ」
あなた『やらん』
そんなくだらない話をして歩くこと5分
葵「んじゃ後ろ乗れ」
あなた『………は?』
こいつが乗れと言ったのはバイクだった
あなた『免許…』
葵「んなのいる訳ねぇじゃん。ほらよく言うだろバレなければ犯罪じゃねぇて」
あなた『乗り方わかんねぇ…』
そう言うとソイツは一瞬キョトンとしてクツクツ笑いだした
あなた『…んだよ…なんか悪りぃか…そもそも免許とかねぇから怪しい…』
葵「はいはい、ほら手伝ってやるからさ。ここにまたがって、で足をここに置いて」
あなた『何処つかめばいい?』
バイクなんて初めて乗る…免許取ったら真っ先に乗ろうと考えていたがこんな早く乗ることになるとは思わなかったからしょうが無いと思う
葵「ん〜腰?」
あなた『ん』
言われたとおり腰に手を回してくっつく。
意外と暖かかった…
葵「よし!振り落とされないようにしっかりつかまっとけよ!」
あなた『おう…』
派手な音が鼓膜を揺らして心地良いとは言えないが風が髪を揺らす。だいたい、同い年のやつとこうやって出かけたことすら私にはない…その辺のJC(女子中学生)やJK(女子高校せい)等は目を丸くして驚くだろうな…自分でそう考えてると、悲しくなってきたから、バイクの音に耳をすませて考えるのを辞めた…
葵「おい、ついた」
あなた『あぁ…』
降りるときは何となく降りれればいいという考えだから適当におりた…
葵「んだよ、降りることはできんのかよ…ちぇ」
わざとらしい舌打ちをして店に入ってくソイツに付いていく
葵「ん〜あんま景品かわってねぇな、」
あなた『よく来んのか?』
葵「おう、ここの常連?てやつ」
あなた『ふーん』
葵「俺さあのでっけぇクッション欲しんだけどさとれなくてさぁ。やってくんね?あ、金は俺が出すから」
そう言って手を顔の前で合わせて必死さを演じている
まぁ、私優しいから〜やってあげなくもないけど〜
と謎のツンデレ作動
あなた『了解…』
つか、コイツのペースにあわせてね?
葵「まじ!?」
ニシシッてソイツが笑う…
これに関してのゲームは直接掴むより、引っ掛けて落とすというのが効率がいい
というわけでさっそく実戦
葵「……あ、これミスったんじゃね?」
あなた『黙って見てろ』
そう、一見そう見えるだろだって違う所を狙ったんだから。だが甘い。
ボフッと、いう音がなって景品が落ちる。
葵「すげ!ありがとうな!」
あなた『アイス』
葵「へ?」
あなた『アイス奢れ。それでチャラにする』
葵「おう!全然そんなん安いって。」
あ!でもダッツは駄目だからな!
とソイツは言う。
これが、コイツ、月雲 葵との出会いだ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。