え、お父さんなのか…。
良かった…遠くに行かないんだ…海人くん。
それはズルいじゃん…///
でも 確かに 海人くんのこと好きな気持ちに気づけたのは この嘘のお陰でもあるし
言われなかったら 気づけなくてこのまま時間だけが過ぎてなにも進展しなかった。
教室の廊下側の窓からひょっこりと顔を出した紫耀くんに呼ばれ 教室の中へ。
そして 次の時間もLHRで文化祭の話し合い。
劇の演目は 『現代版かぐや姫』
着物等はレンタル費を削減する為 衣装は浴衣など再利用、小道具も手作りや 家にあるもの。
背景画などは 美術の先生である担任の成宮先生を中心にみんなで制作。
脚本はおとぎ話のかぐや姫を ミュージカル風にアレンジ。
ダンス指導は 経験者の萌と海人くん。
3人の求婚者役は クラスの女子が 紫耀くん 廉くん 海人くんを猛プッシュし決定。
おじいさんおばあさん役、月の住人の役も決まり
とうとう主人公のかぐや姫の役決めになった。
タイミング良くチャイムが鳴り 前の席の紫耀くんがくるっと後ろを振り向き話しかけてくる
かぐや姫の話と 少し前の私の立場がかなり似てて気まずいし
さっきから クラスの女子達の目線が痛いいい…
こんなんで 文化祭大丈夫なんだろうか…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。