前の話
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絶対無理だ嗚呼此処で死ぬんだ私は…
(ガチネガティブ中)
まぁでも散歩コースの道中で死体打ちする
ポトマ構成員がいるのが悪い!!
(あっさり回復)
A,媚を売る。
あっ詰んだやったわ
私は明後日の方向を指差し、
反対方向へと全身全力で駆け出す。
己の紅を之程見たのは今日が初めてだ。
記録更新、やったね!!!!
じくじくと疼く痛みが全身を支配し、
その儘、力を手放した。
携帯電話を取り出す。
…。
其の『詰まらん敵』に飛散る紅、傷が
段々と薄く消え去って行くのに気付かず。
芥川自身、詰まらん敵、の『死体』など
見る価値も無いと案じているのである。
さて。
其奴の死体は本当に死体と化しているか?
其処から遠ざかる1つの足音。
1つの『死体?』に背を向けて歩いて行く。
其の足音 消えた時。
はい、某芥川きちゃ。
急な余命宣告ですね。ええ。
じと、と総て見透かした目を向けられる
はい死んだ。成仏しなくては。はぁあ。
うん、知られてた。
うーん…別に問題になる事じゃあ無いと
思うんだけど…でも小説的に(おいやめろ)
私の相棒、自前のカッターをそっと取り出す
私の人差し指から朱が一粒零れ落ちる。
処置室☆ーーーー
へぇ、そうなんだぁ、安心安心。
じゃねーよ!!
なんで先生は御不在なん!?
おお!?密室ぅ!密室ぅっ!
心中のお誘いをしてくる御方に
治療されたくねー!まじで!
其の朱い人差し指を突き出す。
グサッ
グサッ
辺りを赤色に染めながら倒れる。
次第に文字の渦が回りを取り巻く。
『死生解』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。