第8話

それは違う世界にいるみたいで
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2021/08/16 12:54
太陽の光が眩しくて俺は目を開けた
新井優
ん…眩しい…
桜木茉優菜
お!おはよ!
寝起きで頭が働いていない中、茉優菜の声が聞こえてきた


こいつ…朝早くね?


とりあえず、横になっている体を起こした
新井優
おはよ、朝早くね?
桜木茉優菜
そう?さっき来たばっかりだよ!
ふーんっと俺は思った


別に茉優菜が早く来たからって特に何もないから別に構わないが、茉優菜は早起きなんだなとは思った


そんなこんなで、朝食を済ませたあと、茉優菜は俺に話しかけてきた
桜木茉優菜
ねね!ここに行かない?
新井優
ん?
茉優菜が見せてきたチラシに書かれていたのは、最近できたゲームセンターだった


その場所は数日で人気になり話題となっていた場所でもあった


茉優菜は目を輝かせていた
桜木茉優菜
私ここに行きたい!
桜木茉優菜
それに優、ゲームしたことないでしょ?
新井優
まぁ、したことないな
桜木茉優菜
ならいいじゃない!行こ?
新井優
あぁ、いいよ
桜木茉優菜
やった!
俺は支度を済ませ、茉優菜と病院を出た


病院前にあるバスに乗り、ゲームセンター近くのバス停で降りて、ゲームセンターまで歩いた
桜木茉優菜
ついたね!
新井優
ここがゲームセンター…
桜木茉優菜
そうだよ!
俺はゲームセンターに入ったとき、今までとは違う世界にいるような感覚になった


音ゲーやクレーンゲーム、コインゲームなど様々なゲーム機器が並んでいた


とてもキラキラしていて、楽しそうだなって思った
桜木茉優菜
優?
新井優
…え?
桜木茉優菜
行かないの?
新井優
い、行く!
新井優
初めてきたから、その…なんていうか…
新井優
変に緊張しちゃって…
桜木茉優菜
そうなんだね!
桜木茉優菜
大丈夫!楽しいところだから!
茉優菜も楽しそうにしている


ここは本当に楽しいところなんだなって思った


ゲームセンターを歩いて回っていたら、茉優菜はクレーンゲームの前で止まっていた


何かを眺めているみたいに見えた
桜木茉優菜
んー…
新井優
どうしたの?
桜木茉優菜
あのぬいぐるみが欲しくて…
そう言って指差したのは、大きなくまのぬいぐるみだった



台の上に一つだけぽかんと置かれてあり、とても取りやすいのでは…と思った
新井優
茉優菜なら取れるんじゃないの?
桜木茉優菜
それはないよ…
桜木茉優菜
こういうのはね…アームが弱いのとぬいぐるみの重さで落ちるのが多いんだよね…
新井優
そうなんだ
新井優
俺、やってみるか
桜木茉優菜
え…!取れるの!?
新井優
いや、取れるとはいってない
桜木茉優菜
で、でも!頑張って!
俺はゲーム機に百円をいれた


茉優菜は隣で応援している


俺はゲームに集中して、ボタンを押した


前にクレーンゲームの攻略動画をスマホで暇つぶしに見ていたのを思い出してやってみた


そしてアームはぬいぐるみに向かって降りていき、ぬいぐるみをガシッと掴んだ


そのぬいぐるみは見事に持ち上げられ、穴に落ちていった
新井優
…とれた
桜木茉優菜
嘘っ!すごっ!
桜木茉優菜
優!すごいよ!!
新井優
いや…俺も内心ビビってる
桜木茉優菜
初めてだよね!?
新井優
うん、そうだよ
俺はゲットしたくまのぬいぐるみをとった
新井優
はい、茉優菜
桜木茉優菜
ありがと!!
桜木茉優菜
えへへ、ふかふか
茉優菜は大きなぬいぐるみを抱きしめてにこにこしている


俺は内心…かわいいと思ってしまった


それよりも茉優菜が喜んでいるみたいで良かった


その後も俺たちはゲームセンターを満喫した


音ゲーをすると茉優菜はうまかったが、俺は下手くそで全然できなかったこととか、クレーンゲームを無双してお菓子取りまくったこととか、たくさんの思い出ができた


満喫して、ゲームセンターを出ると、夕方になっていた
桜木茉優菜
もう夕方かー!
桜木茉優菜
楽しいことすると時間が立つの早いなぁ!
新井優
うん!とっても楽しかった!
桜木茉優菜
ほんと!?良かった!
新井優
じゃあ、帰ろうか
桜木茉優菜
うん!
俺たちは病院に戻った


違う世界にいるような、まるで夢の世界にいるような感じで思いっきり楽しむ事ができた


また、茉優菜と一緒に行けたらいいなって…そう思った

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