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第12話

草食系彼氏




草食系男子は、攻略できません。














山口乃々華、ただいま絶賛彼氏に襲いかかり中です。
吉野北人
吉野北人
ちょっ山口さん!
お付き合い1ヶ月。そろそろ、キスしたり、手を繋いだりしてもいいと思いませんか?




私の彼氏、吉野北人は一切手をだしてきません。




しかもこの1ヶ月、一緒にいるのはお昼の時間だけ。




まぁ、放課後は私も吉野も部活あるから仕方ないとは思うんだけど……
山口乃々華
山口乃々華
なに?
吉野北人
吉野北人
ご飯粒取ってくれるだけなのに、そんなに近づかなくてよくないですか?
そしてこの敬語。




付き合ってるのに敬語ってなくない?




おかげで周りに本当に付き合ってるのか疑われてるんだよ。
山口乃々華
山口乃々華
…………はぁ。はい、取れたよ
ちゃんとご飯粒だけはとってあげて、さっきの自分の位置に戻った。
吉野北人
吉野北人
ありがとうございます。それにしても、山口さん料理上手なんですね。
山口乃々華
山口乃々華
ん?ああ、まぁ、1人暮らしだからね。
吉野北人
吉野北人
そうなんですかぁ。
はい。会話終わり。




お昼の会話もそんなに長く続かない。
山口乃々華
山口乃々華
そういえば、バスケ部そろそろ大会だよね?応援行けたら行くね!
吉野北人
吉野北人
いやいや!大丈夫ですよ!山口さんも部活あるんですから、そっち優先してください!
山口乃々華
山口乃々華
…………応援されたくないならそう言っていいよ。
吉野北人
吉野北人
違いますよ!
あわあわ慌てだしたのを見て、笑ってから
山口乃々華
山口乃々華
わかった、暇だったら行くね
そう言ったら
吉野北人
吉野北人
はい!
って笑ってくれた。











バスケ部大会当日。






私、ただいま38.9度の熱でバスケ部の応援に来てます……。




こんな体調で来られても迷惑だってわかってるんだけど、付き合って初めての大会だから、どうしても応援に来たかったんだ。
吉野北人
吉野北人
あれ?山口さん!応援に来てくれたんですか?
ニコニコして、私に近寄る吉野。
山口乃々華
山口乃々華
うん。頑張ってね!
吉野北人
吉野北人
…………具合、悪いんですか?
山口乃々華
山口乃々華
えっ?
まさか気づかれるとは思わなくて間抜けな声が出た。
山口乃々華
山口乃々華
具合悪くないけど?
なんてバレバレな嘘をついたら
吉野北人
吉野北人
帰ってください。
って冷たく言われた。
山口乃々華
山口乃々華
えっ?なんで?
吉野北人
吉野北人
良いから。
山口乃々華
山口乃々華
でも、せっかく来たんだから!
吉野北人
吉野北人
いいから早く帰れよ!
…………初めて吉野にタメ口聞かれた。




でも、それは怒ってる声で……。




「どーしたー?北人?」
吉野北人
吉野北人
なんでもねーよ。
初めて吉野がタメ口使ってるの聞いた。




そういえば、吉野に告白されるまで私は、吉野の存在すらも知らなかった。
山口乃々華
山口乃々華
…………うん。ごめん。帰る
それだけ言って、大会会場から出た。