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第2話

いち











金曜日の夜。


前触れもなくそれはやってきた。


同期の莉犬くんと飲んでた時のこと。


その彼が突然、友達呼んでいい?


と言ったのが始まりだった。




















莉犬くん
あなたは歌い手とか興味ある??
あなた
…え。何急に
莉犬くん
だーかーらー!あるのかって聞いてんの!
あなた
…そこまで?かな。素敵だとは思うよ
莉犬くん
じゃぁ、よかった。今から俺の友達呼んでいい?
あなた
は?待って、なんて呼ぶの?
莉犬くん
ん〜人数多い方がいいじゃん?











スマホ片手に誰かに連絡してる。


待って、


今日は私の話聞いてくれるんじゃなかったの?











先週、3年半付き合ってた彼氏から


突然別れを告げられた。


好きな人が出来たとのこと。




















なんとなく予想はついていた。


心の準備をしてる自分もいた。











好きだけど、気持ちが離れていく人を


引き止めてまで


自分の気持ちを貫こうとは思わない。




















好きだけじゃどうにもならないことが


あるんだって、この時学んだ。











だからなのかまわりからよく


冷めてるとか言われてしまう。


別にそんなことはないんだけど。




















恋愛もこの通りダメダメで。


仕事も上手くいかず


落ち込んでいた私を飲みに誘ってくれたのに


友達呼ぶというこのありさま。











本当、適当。


でも今はその適当さに助けられてるかも。





















莉犬くん
ん〜。わかった、こっちこれる?大丈夫!個室の座席。うん





















誰かに電話してる莉犬くんを横目に


一人ビールを流し込む。











莉犬くんは気さくで柔らかい。


先輩からも後輩からも好かれている。


こんな適当なのに仕事は出来るという


なんとも憎たらしいやつ。




















いい人だけど


彼氏にはちょっとって感じ。


まぁ、莉犬くんも私のこと彼女には…


って言うだろうな。











仕事の仲間としてはいいと思う。




















莉犬くん
よし!今から来るみたいだから











スマホの通話終了ボタンをスライドさせ


テーブルに置いた。




















あなた
来るって誰が?知らない人と飲めないよ。てか、私、落ち込んでるんだよ?慰めてくれるんじゃないの?
莉犬くん
あはは!慰めるって…あ、うんうん。慰めるよ、いーやつだから大丈夫!











なんか話ズレてない?


いーやつとかそんなこと


どうでもいいんですけど。