深澤辰哉side
それからの生活はと言うと
〇〇が居なくなってから双子ちゃんは大泣きの嵐
葬式も終えて、毎日波乱の生活を送っていた。
そして迎えたデビュー6周年前日…
ピーンポーン
深澤(はーい!
郵便(お届け物でーす
深澤(ありがとうございます。
頼んだ記憶も無い箱が届いた。差出人は…
〇〇!?!?
急いで中身を見てみると、
そこに入っていたの〇〇からの手紙と
キラキラと輝くアメジストのネックレスだった。
俺は、2人を寝かしつけ〇〇からの手紙を読んだ
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辰哉へ。
この手紙を手紙を読んでいるということは
デビュー6周年の前日に私は生きていない。
ということですね。
デビュー6周年おめでとう。
本当のことを言うと
勢いに乗っていた5周年目、二人の子を授かって
から直ぐに癌にかかっていたことが分かったの
お医者さんには、子供を産むか降ろすか。
産むなら、私の命が。
降ろすなら、2人の命が。
若年性アルツハイマーの症状が和らいだら
次は癌だなんてほんと、神様は意地悪。笑笑
私は二人の子を産むことを選択した。
辰哉の腕の中で最後を迎えられたのかな。
それとも、孤独に死んで行ったのかな。
二人の子は元気なのかな。
どんな子に成長するかな。
しっかりとお嫁に行かせてね?
SnowManが6、7、8、9、10周年を迎える瞬間を
この目で二人の子と見たかった。
辰くんなら大丈夫だよね!!!
辰くんと幸せになれて良かった。
愛してます。
〇〇
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この箱、差出人は〇〇だが住所は
〇〇のいとこ、××の家だった。
俺は照に2人の子守りを頼み、
直ぐにその住所へと向かった。
いとこの××とは、何度か会っただけだったが
居てもたってもいれなかった。
深澤(××さん!!!!!
××(君なら来ると思ったよ、どうぞ
家の中へ入ると沢山の箱が並んでいた。
箱には
辰哉、デビュー7周年…8周年…9周年…10周年…
辰哉、33歳の誕生日…34歳…35歳…36歳…
紗南と紗綾、1歳の誕生日…2歳…3歳…4歳…
たくさんの箱が積み重なっていた。
××(〇〇はね、癌の宣告を受けてからずっと
ここに通っては箱を置いてって毎日のように
来ていたんだよ。
深澤(双子、産まれたんです。とても可愛い。
××(今度逢いに行ってもいいかな?
深澤(もちろんです。
××(これは、俺が〇〇から与えられたことなの
だから、毎年楽しみに待っててな
深澤(ありがとうございます。
××(家まで送るよ。
家に戻り、2人の顔を見て思わず涙が溢れる。
〇〇の命の代わりにこのふたりが家にやってきた。
俺は約3年程育児休業しながらもSnowManとして
一歩一歩歩んで行ってる。
〇〇。天国で見てるかな?俺はめっちゃ幸せだよ
ℯꫛᎴ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!