深澤辰哉side
みんなと〇〇が話している間、俺は
滝沢くんの所へ向かった。
トントン
滝沢(おぉ!久しぶりだな
深澤(滝沢くん。お話が…
滝沢(どうしたんだ?
深澤(俺、真剣にお付き合いしている方がいるんで
す。彼女との交際を認めてください。
滝沢(きゅ、急だな。
深澤(彼女は高校3年生です。
滝沢(なんと、JKですか
深澤(両親とは縁を切り、若年性アルツハイマーを
患っている子なんです。俺しか養える人が
いないんです。
滝沢(いつから付き合っているんだ?
深澤(去年の7月7日からです。
滝沢(いいだろ。責任は俺が取る。
深澤(ずっと彼女に寄り添います。
12月15日
深澤(俺は今隣にいる〇〇さんと昨年の7月7日から
交際をしております。ただいま結婚を
前提にお付き合いをさせて頂いてます
こうして、〇〇との交際を記者会見で
発表をすることに至った。
病気のことは伏せようと滝沢くんと話をしていた。
深澤(これで記者会見を終わりにs…
〇〇(あ、あの。
深澤(〇〇。どうした?
〇〇(わ、私。
深澤(もう行こう。ね?
〇〇(病気のこと。しっかり向き合いたいの。
深澤(…
〇〇(私は、
彼女の口から出てきた言葉…
〇〇(若年性アルツハイマーという病気を持っています。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!