第5話

☺︎
1,549
2019/10/08 15:04
____3年前


陸
これ!これ絶対似合う
You
You
えー、こっちじゃない?
陸
いや、これ!着て?
You
You
うーん、

無理やり試着させられ、彼が選んだ服を着て出てきた私ん見た瞬間、

彼は店員さんを呼んで自分の意見に共感を求めた。
陸
え、あなた似合いすぎ!
ですよね?
店員
店員
はい!とってもお似合いですよ!
陸
ほらな?
自信満々に笑うと、これ買います!

と言ってすぐに支払いを済ませに行く彼
You
You
陸、こんな高い服...
彼は自分が選んだ服が私にどれほどに似合っているか熱弁しながら、

どびっきりの笑顔で私を見る。
陸
あなたに似合ってるんだもん
もちろん買わないと!
彼の、全てを包み込んでくれるような温かさが好きだった。
You
You
ありがとう!
でも今度からはもっと大事にお金使わなきゃダメ!
陸
流石俺の彼女!でもあなたのために使わないでいつ使うんだよ。
彼は他の店の服を見てまた、可愛かったなー、

と言いながら微笑んだ。
陸
俺さ、なんでこんないい女と付き合えたんだろ
突然つぶやく陸。
You
You
何言ってんの!?
恥ずかしいからやめてよ!
陸
だってほんとじゃん!
You
You
それはこっちのセリフ!
なんでこんないい男が私の彼氏やってんだろ!
陸
あなたが大好きで愛してるからに決まってんだろ
You
You
じゃあ私はその倍の倍の倍愛してるもん!
陸
俺の方がその1億倍愛してる!
愛で溢れてあなたは溺れてるだろ?
あはは、

と笑いながら私の髪をくしゃくしゃと撫でて、陸はわたしの頬を両手で包んだ。


陸
愛してるよ。
優しく微笑んで、チュッと小さく音を立てながら可愛くわたしの唇にキスをする。

わたしも同じようにキスをすると、私を思いっきり強く抱きしめた。

彼の子供用のような無邪気な笑顔に、私は度々心を締め付けられた。

愛してる。

この言葉の意味を、

彼は教えてくれているような気がした。

彼の愛は私と同じ形をしていた。

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