「ん……ッふ、ぅ〜…」
必死に声を抑えているつもりだが、
奥へ奥へと入ってくる白布さんの肉棒の感覚が、
俺の中で広がって、自然と声が出てしまう。
白布さんは頭を撫でながら、
俺の中が傷つかないようにゆっくりと挿れてくれる。
余計に感じてしまうが。
流石に声の調整が出来ない俺が発してしまったら
ベンチに座っている男女2人が気づいてしまうと
思ったので、言わないことにした。
そんな事を考えながら唸っている内に、
全部挿れ終わった合図で、OKポーズをしている手を
白布さんが俺の目の前に置いた。
俺は安心したかの様に、息を吐いた。
「動くぞ」
耳元で囁かれ、少しビクついてしまったが、
そんなのお構い無しに腰を前後に動かす白布さんを
ただただぼぅ…っと見ているだけだった。
元はと言えばなんだ。
俺が嫉妬させたからか。
心の中で謝る様にお辞儀をすると、
それを見ていたかのように白布さんの腰の動く早さが
増していく。
引くと喘ぎ、押すと喘ぐ。
俺は喘ぎ製造機か、と余裕の無い頭で
1人、ツッコミをした。
「ん゙♡ッッ…!んっ、ゔッ、ぐ…」
俺の息子も限界を達しそうで、
ピクピクと震え、先走りを先っぽからぷくりと溢れさせた。
ここからが問題だ。
俺は達する時、大きな声を出してしまう。
キスで口を塞いでいたとしても。
このままでは、カップルに気づかれてしまう。
白布さんは気づいてないようだが。
うぅん、と機能しない頭を大回転させて、
策を考えていく内にみるみる先走りの量は増えていって、
俺の声も少しずつ大きくなっている気がする。
やばい、と考えたのも束の間。
「んに゙ゃぁぁあッ♡」
いつも通り、大きな声を出してしまった。
案の定、カップル達はその声に気づいたようで、
猫かと勘違いをし、探索を始めた。
それに気づいている筈なのに、白布さんは腰を止めない。
足音が近づいてくる音が聞こえる。
元の汗か興奮の汗か冷や汗かよく分からなくなった汗は、おかしくなったようにダラダラ、と流れ出した。
だが声は止まらない。
本当にバレてしまうんじゃないか。
暫く経って、手の届く範囲に来てしまった。
_____あ、もうバレる。
諦めかけたその時。
ブチッ
白布さんの手が、彼女さんのカバンのストラップに
手をかけ、引っ張った。
俺が目を見開いているのを少し見た後、
また、腰を振る動作を繰り返し始めた。
彼女さんが、「猫が見つかった時に〜」とかなんやら。
カバンから携帯を取ろうと、カバンを開けようとした時。
「あれ?!うさぎさんのストラップが無い!」
と、とても慌てた様子で辺りを見渡し始めた。
この時でさえ、白布さんは腰を止めなかった。
カップルは兎のストラップ探しへと、旅を始めた。
多分、一生戻ってこないだろう。
白布さんはこれが狙いだったのか。
やはり、自分の彼氏は頭が良いのだ。自慢したいくらいに。
中々人が通らない所だし、
草の高さも自身の腰くらいあるし、
乗馬位も出来たし、思う様に声も出せた。
大体、5ラウンドくらいしたと思う。
途中から意識が飛んで、よく分からないが。
コンドームが無くなったので、
一段落着いた時に気づいた。
_____影山達にめっちゃ見られてた。
草の所々の間からちょっとだけ、目だけ見える。
恐怖を体感して、白布さんに重い体を寄らせてしまった。
「ん、何五色。腰痛い?」
「あ、いいえ。大丈夫です、草見てください。」
白布さんが不思議そうに首を傾げて草に視線を移すと、
肩や背中をビクらせた。
「は、ちょ、何。ビビった…」
「ですよね……」
でも、部活続きであまりこうゆう行為が出来なかったから
結構、嬉しい。
気持ちかったなー、的な、おっさんみたいな事を
考えながら、影山達を戻らせた。
不満をボソボソ言っていたが。
不満を言いたいのはこっちだよ、と白布さんが
言っている様な顔で片付けを始めた。
慌てて片付けを手伝おうと思ったが、
腰が痛くてあまり動けない。
挙句の果てに、白布さんには「休め」と言われた。
俺は口をとんがらがせて、片付けが終わるのを
服を着て待っていた。
片付けが終わったが、一向に動こうとしない
白布さんを見て、俺はまた案を思いついてしまった。
誰もが1度は憧れてしまう、
王子様的なあれだ。助けてもらうやつ。
よく知らないだけで語彙力は無くなってないはず。
早速実現させようと、立とうとした時だった。
グイッと体を引っ張られて、唇と唇が重なった。
俺の顔はボフ、と爆発し、凄く熱くなった。
「しっ、白布さんは策士ですかぁぁ…ッ///」
ポカスカと、叩きながら言うと、
「まぁそうかもな。お前にだけ」
と言われた。
「お前にだけ」の部分だけ、耳元で小さく言われ、
また声を漏らし、体が震えた。
「…ん、行くぞ。立てるか?」
いつの間にか立っていて、目線の上に白布さんが居た。
これに関しては驚く必要も無く、
差し伸べられた王子様みたいな手の上に俺の手を添えて、
立とうとした。
立てなかったけど。
「い゙ぅ、!」
腰の痛みってこんなに早く来るものだったっけ。
呑気に頭を悩ませると、白布さんが俺の前で雛になった。
「…ひよこ座り白布さん可愛い。」
「あ?早く乗れよ。」
さっきまで甘い甘い行為をしてたはずだが、
なんだこの変わりようは。
少しムスッとしたが( 自覚あり )、
おんぶしてくれるようなので遠慮なく俺より小さな背中に
体を預けた。
「お前、前より軽くなってねぇか?」
「白布さんの力が強く…あ、すいません」
「どういう意味だ。降ろすぞ。」
「ごめんなさいッッ、」
この様な会話をしながら、LINEに示された場所に向かった。
﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣
ほい、!
ハラハラドキドキセックチュ♡はこれで終わらせて頂きます(*' ')*, ,)
最後まで見てくれた方、ありがとうございました!
ではっ。