Noside
「…で、なんで飛雄ちゃん達が居る訳?」
落ち着いて、沈黙が続いていたところを破ったのは及川。
質問に答えたのは影山だ
「いや、俺達デートしに来たんですけど。」
「俺達もなんだけど」
「え、皆そうじゃねーの?」
「じゃあトリプルデートやな」
と、少し微笑み、呟く北を影山は見逃さず、
(俺の彼氏がめちゃんこかっけぇ)
という心の思いにそっと蓋をした。
「と、とりあえず何処かアトラクション行きませんか?」
「そうだな、どこ行く?」
「「「「「ジェットコースター」」」」」
「了解」
見事に揃った声の主達は威圧感のある大きな乗り物へと
向かっていった
_____ .
「ほぁ〜…でけー、」
やはり喋りたくなるものなのか、
少しの沈黙を破いたのはまたもや及川だった
「そうですね!おっきぃです…」
「おっきぃとか可愛いかよ」
「はよ入るで」(無視)
「うん」
「ちょ、置いてかないで?!」
スタコラサッサと
乗り物チケットを買いに行く軍隊に、
恋人にまで置いていかれた及川が急いで追いかける。
モブ「安全バー下ろして下さいね〜」
「…怖いか?工。」
「ん…少し、」
「じゃあ、手 繋いどく?」
「ぅ、はい……」
「ん」
ギュッ
その様子を見た人達は「はわわ」と声を漏らしながら
キラキラした目で自分の恋人を見ていた。
「…俺らも繋いどくか?」
「!」コクコク
「ん、はは 飛雄の手、暖かいなぁ(笑)」
「信介の手が冷てぇ…」
「まぁ、我慢しとって。」
「、うん」
「俺達も繋ぐ〜?☆」
「いや、良い。小さい頃よく来たし慣れてる」
「ぇ……」
「?、徹が怖いのか?」
「えぇえ?!んな訳!」
モブ「もうそろそろ出発しまーす!」
「ぅ…こわ、いです…」
「最初からそう言えば良いのにw」
ギュッ
「ありがと、!」
「全然良いぞ」
モブ「出発いたしまーす!
さーん!にーい!いーち!」
数字が聞こえたと共に高校生が乗っている乗り物が
動き出す。
「上がっとる?」
「…上がってるな…」
「うぅ〜…」
グググ…
「ちょ、工、痛い、」
「ご、ごめ、」
ググググググッ
「いや変わってねぇ、」
「怖いんだm」
ゴーーーーーーーーー(下がってる音)
「「「ウギャァァァアァァアア!!!!!!!」」」
⚠️只今映像が乱れております⚠️
「っはー……怖かった…」
「徹うるさかった。」
「ごめん…」
機嫌が良いとは言えない顔で不満を言う木兎と
とほほ、という顔で謝る及川、、と、
「…………」
「工…」
放心状態の五色と、名前を呼び、心配する白布。と
「大丈夫か?
あんな叫んで、喉痛かったやろ」
「大゙丈゙夫゙じ゙ゃ゙な゙い゙…喉゙痛゙でぇ゙」
「ちょっと待ってな、
飲みもん…とあとポップコーン買ってくるわ」
「あ゙り゙が゙どゔ」
「あんま喋らんときや。喉もっと痛めるで」
「ん゙、」
看病する北と、叫び過ぎて喉が潰れた影山。
________ .Next
ごめん制限🥺
アンケートありがとね
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。