第27話

-番外編-
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2021/05/09 06:03



Noside







3人の体調が回復してきた所で、トイレ休憩に入った北、木兎、白布。恋人がトイレに行っている間に、3人は何やら話しているようだ。

「なぁ、俺の彼氏イケメン過ぎて泣ける。」
「「分かる」」
「だよな。それでさ、思いついたのがさ、」

わくわく顔で提案する五色の話を、2人は真剣な顔で聞いていたが、内容を聞くと五色と同じような顔になった。内容は「嫉妬させる。」との事。
少しイタズラ好きな男子3人はトイレから帰ってきた3人に早速仕掛けた。

「北さん北さん!ポップコーン買いに行きません?」
「ん?あぁ、ええよ?」
「やったー!」

「…」

一番最初に北に話しかけたのは五色。
案の定白布は凄い顔をしている。その間に影山が木兎に話しかけた。

「木兎さん、今度、俺のトス打ってくれませんか?
ボーッとしてたらふと思いついたので。」
「ん?んー…まぁ、いいぞ!」
「ありがとうございます!」

(なんか見てるこっちがモヤモヤする…飛雄の奴……)

ムシャクシャした及川が勢いで白布に話しかける。無視されたが。
恋人が別の人の彼氏と一緒に歩いてるのを観察しているらしい。目線に気づいた五色が、誰にも見られないところでニヤ、と笑い、北の腕に自分の腕を絡ませる。北はあまり気にしていない様子。

「チッ…」

及川は少しビクついたが、楽しそうに話している影山と木兎を見ると、じっとしてられない様で、思い切って白布の気を移させる。努力をした。

「し、白布くん?なんか買いに行く?」
「……」

「白布くん、LINEと全然雰囲気違うね〜!」
「…」

何回も名前を呼んでいるが、全然反応しない。というより、段々イラついてきている様に見える。仕方ない…と思っても、及川も人間だ。シュンとくらいする。
及川が落ち込んでいると、それに気付いた木兎が影山の話を遮って及川に話しかける。

「徹?俺と話そ?」
「✨うん!」

嫉妬はさせられなかったが、機嫌が戻ったので影山はそっとしといた。
暇だな、と影山が思っている間にポップコーンLサイズを2人1つずつ持って帰ってきた北と五色。白布は五色のポップコーンを奪ってベンチに置き、五色に抱きついた。

「わわっ、」
「…おれ以外にくっ付くな。」
「!…うん、ふひひ//」

嬉しそうに笑う五色を見て、ムッとした影山は北にそっと話しかける。

「…何もされてない?」
「?なんもされとらんで?」

木兎と話しながらずっと北のことを見ていたが、ほんとに何もされていなかった。強いて言えば腕に抱きつかれたくらい。
嫉妬させるという話だったが、逆に嫉妬してしまった。気をまぎわらす為に北に抱きつく影山。北は嬉しそうに笑い、「なんや〜?」と一言。
いつも「。」が付いているが、今回は甘えてくれたことに嬉しがっているのか、伸ばし棒が付いている。どっちも甘えてる様だ。


五色は、白布の頭を撫で、ネタばらしをした。

「賢二郎、これね?」

ネタばらしをされた白布は黙り込み、五色の胸に顔を沈める。聞き耳を立てていた北と木兎はニヤァ、と笑い、嫉妬させられてない恋人と、嫉妬してしまった恋人を揶揄う。揶揄られた2人は顔を真っ赤にし、弱めにポカスカと北と木兎を殴る。
一方、五色は黙り込んだ白布に、照れているのかと勘違いして、話しかけた。

「賢二郎?嫉妬してくれてありがとね、」
「…」

撫でていた五色の手を追い払い、抱きついていた右手を五色の右手首に持っていき、木陰の方へ無理矢理引っ張る。

「わっ、ちょ!賢二郎っ!」

その声を最後に消えていった五色と白布を見て、4人はふふ と笑い、何も無かったかの様にデートを再開した。