第131話

末澤誠也×オフィス
10,053
2020/03/01 14:53



リクありー!

遅くなりすみー!























会社の先輩でもあり

私の彼氏でもあるせーやくんは

モテる。


会社内でファンクラがあると噂なほど。



だからなんで彼女が私なのか不安しかない。

浮気が私で本命がいるとか……??


せーやくんに聞いてみたいけど

めんどくさい女とか思われたくないから

聞けない…














「はぁ………」











聞けたらどんなに楽だろう。


モヤモヤしながら

給湯室でカップにお湯を入れる。















『どしたん、ため息ついて』











「わっ!……………熱っ」












『大丈夫か?!』











「大丈夫大丈夫(笑)………」












『大丈夫ちゃうやろ、すぐ冷やさな!』











「………………」












せーやくん、本気で心配してるみたい、

浮気女にでもそこまでするのか………













『痕にならんといいけど………』











「ごめんね、ありがとう、」











『?……………当たり前やん、大事な彼女やし、』












大事な彼女か。




聞くだけで胸が苦しいよ、














『……………なぁ、さっきのため息の意味。聞いてもいい?』











「…………特に意味はないよ(笑)じゃあ私戻るね、」











彼女さんに見られたら、

可哀想だもん。



彼氏が給湯室で違う女の手握ってなんて。












『ちょっ…………待ってや、俺そんなに頼りない?』











「え…」












『最近ずっとため息ついとやん、話してくれんし…』











「………………」










そんなに、ため息ついてたのか。


もう限界かなぁ、












『………なぁ「さよならだよ」………え?』












「ほんとは、遊びでしょ、私………せーやくんには本命彼女いるでしょ、」











『…………ちょ待って、意味わからん、』











「そのままの意味だよ、」











『本命彼女って………あなたは浮気や言いたいん??』











「だってせーやくんみたいな人が私なんか地味な子と付き合うわけないもん、」













せーやくんみたいな

髪明るくて優しくてかっこいい人が


黒髪でブスな私なんかと



本気で付き合うわけないもん、














『誰かに言われたん?それ』











「言われてないけど………」











『ならなんで、そんなことゆうん。俺にはあなたしかおらんのに』










「……………付き合ってるの誰にも言わないし、みんなの前では私と話さないし、ほかの子に比べて私は地味だし、私とは遊びなんじゃないかなって、」












『……………不安にさせてたんは謝るけど、あなた知らんやろ?』












「なにが、」











『男軍の中で、一番人気なんがあなたなのを、』











「は………?」











『歳とるとさ清楚なんがモテるんやで、ほかのモテようとしとる女よりな、』











「どうせ嘘でしょ、」











『嘘ちゃうよ。』











「ならなんで付き合っとるのは秘密なの、」











『それは………女って怖いやん。あなたが狙われんようにで、』










「…………せーやくんと付き合うぐらいだからそれなりには覚悟決めてたのに、」










会社で1番モテる人。

そんな人に告白され覚悟決めなきゃ無理でしょ













『ならゆってもええの?』











「別にいい、」











『…………ふーん、ならさ驚かすために、結婚しやん?』













「………………え?」












『そのほーが、安心やろ??不安にさせてたしさ、』











「安心だけど…………それがプロポーズ?」












『…………いや、とりあえず!!またちゃんとしたやっやるから、』











「ほんとかなー」











『ほんまやし。てかそれで断らんといてな??』












「…………はい、(笑)」














どうせ忘れる思ってたけど


数日後にまじでやられた。











目隠しされ連れていかれた場所は


夢の国のお姫様の城前で。


ひざまずいて、結婚してくださいって指輪出された、



そんなことされたらするしかないじゃん、(笑)












そして、

式やります!って招待状を

会社で配ってて





なんだかんだいいつつ女は怖いから

専業主婦になれとせーやくんに説得され

入社3年目で、寿退社をした




















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