第139話

ジェシー✕森本慎太郎
8,765
2020/04/14 14:21

リクエストありがとうございます!
遅くなりすみません!!!
















慎太郎『あなたー、帰んぞー』











「あ、うん」










腐れ縁というものなのか
母同士が友達で
同じ病院から生まれた年、
幼稚園からずっと同じな慎太郎

高校生になりクラスが違っても
帰りは必ず迎えに来る。










だから今日もいつも通りなら一緒に帰ってたんだけど…












ジェシー『君があなたちゃん?』










「はい…?」











後ろからいきなり名前を呼ばれ

振り返れば先輩が。











ジェシー『よかったあってたー(笑)俺はジェシーね、あのさ……』










慎太郎『門のとこで待っとくわ』










どこかちょっと不機嫌な慎太郎。










ジェシー『あーらら。彼女をほったらかしていいのかねぇ』










「別に付き合ってないので…」










ジェシー『なんだ、いつも一緒にいるからてっきり付き合ってるのかと思った』










「ただの幼なじみです」










ジェシー『AHAHA!そこまで言われるとなんだか可哀想(笑)』










「先輩、私に何か用ですか?」










ジェシー『あ、そうだ忘れてた、あのね、、、』










「…………考えときます、」











ジェシー『じゃ、よろしく〜!!!』











手を振りながら歩いていく先輩に

お辞儀して門まで走った












「ごめん、お待たせ…!」










慎太郎『…………帰んぞ』










ちゃんと待っててくれたけど

やっぱり不機嫌な慎太郎

どうしたんだろう













「…………………」











慎太郎『…………あいつと何話したの』











「へっ……………あぁ、えっとね、」










慎太郎『待って、やっぱ聞かない!』











「え、なんで」










慎太郎『…………あなたは産まれた時から俺のって決まってるから』











「……………………え?」











慎太郎『え?』










「なに急に………」










慎太郎『だから……告白されたんだろあいつに。あなたは俺のだから!』










「いや、されてないけど」










慎太郎『は?』











「え?」











慎太郎『なら何話したの』










「今度の文化祭の、ミスグランプリに出てくれないかって…」










慎太郎『まじかよ………………それ返事は?』










「考えときますって言ったよ?慎太郎の意見聞きたかったし……………(笑)」










慎太郎『なんだよ』










「お前は産まれた時から俺のだから(笑)」











慎太郎『……………ごめん、』










「まあ慎太郎も産まれた時から私のだけどね」










慎太郎『え、それって』










「じゃあまた明日ー、(笑)」











ちょうどよく別れ道に着いたので

言い逃げをしてみた(笑)

明日どうなってるかな



















「………………」











慎太郎『…………はよ』










「おはよ……」










まさかの家の中に。










(ついにあんた達が付き合いだしたなんて…泣)










「お母さんうるさい。行ってきます」










(今夜はお赤飯ね!!)










慎太郎『相変わらず能天気だな、あなたの母ちゃん』










「慎太郎が言うからじゃん…」










慎太郎『………てへっ、行くぞ』










付き合う事になったらしい

そして自然とつながられた手。

いつのまにか大きくなって











「……………あ」










ジェシー『あなたちゃん!!グッモーニン!!!』










「おはようございます、」










慎太郎『俺、絶対あなた出しませんから。』










ジェシー『あら話聞いたんだー、でもねぇ美人さんいなきゃ運営部が大変なんだよ』










慎太郎『断ります』










「慎太郎、そんな強く言わなくても…」










ジェシー『あ、そう言うこと残念〜、まぁいいや。』














何かを察したジェシー先輩。




私はここで終わったと思っていた。
































文化祭当日。

名物ベストカップルを決める大会。












なぜか私はステージの上にいて

ジェシー先輩が隣にいた。











ジェシー『ごめん、あなたちゃん、急に彼女が来れなくて』













「はぁ………」











慎太郎にみられたら絶対にやばい…


そもそもジェシー先輩に彼女はいたのか…










【さぁジェシーくんあなたちゃんペアは何をやってくれますか?】









ジェシー『皆さんの前であんなことやこんなことしちゃいます』









【あら、大胆ですね〜(笑)】











嘘でしょ………


あと数センチで唇が触れそうな距離に先輩がいた










ジェシー『俺ずっとあなたちゃんが好きだった。今だけお願い、』











「いや、でも………」










ジェシー『彼氏?大丈夫だよ、来れないようにしてるから、』











「………………ごめんなさいっ、」











先輩をおしのけて

体育館の入口へ走る。

大会が台無しだろうが
プログラムが台無しだろうが
関係ない。
















私が好きなのは慎太郎なんだ

ジェシー先輩もかっこいいけど

慎太郎には叶わないよ








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