第169話

宮舘涼太×スタッフ
7,412
2021/01/13 14:51


リクエストありがとうございます〜!





















アイドル以上に

アイドルを裏で支えているスタッフさん達の方が
忙しいと俺は思う。
そのスタッフさん達がいるからこそ
アイドルは成り立つ。


















「岩本さん〜!」


「佐久間さん!」














慌ただしく動く彼女は

Jrの頃から俺たちを支えてくれているスタッフさん。






同い年なのに
とても同い年に見えない。















「…………宮舘さん?」









『ん?』











「あ、いや、すごく私を見ていたんで(笑)」











『あぁ、ごめんね(笑)今日も輝いてるなぁって(笑)』











「宮舘さんの方が輝いてます(笑)」









『俺たちはあなたちゃん含めたスタッフさん達のおかげで輝いてるんだよ?(笑)』










「でも素質なければ輝けませんよ〜(笑)」










あなたちゃんを褒めたいのに
いつも返され、褒められる。




俺が他のスタッフさんをみずに
あなたちゃんだけみてるのも
気づいてないんだろうな









だから
あなたちゃんが転けそうになった時は
すぐに支えるし
疲れてそうだなって思った時は
甘いものあげる。


































ある日、

仕事に行けば

いつもいるはずのあなたちゃんが
いなかった。












『あの、すみません。今日、山田さんは…』









違うスタッフさんにそう聞くと

体調を崩してしまい今日明日は休みだとの事。










昨日も少し疲れてるぽかったしな













アイドルがスタッフの家の住所を聞くなんて
話が広がったら大変だし
あなたちゃんにも迷惑がかかる。




でも看病はしたいから、最終手段を使おう。笑













『…………あ、お疲れ様です。宮舘です。』









滝沢くんに電話をかけた。

あの方もあなたちゃんを可愛がっている。

そして今日仕事抜けれないから
宮舘終わり次第行ってやって!
住所送っとくから!

なんて言われた。







滝沢くん、
簡単に女の子の住所教えたらダメだよ(笑)




















そして











「…………なんで来たんですか…」








『迷惑だったかな?』









「あ、いえ、全然………でもうつりますよ、」









『大丈夫だよ、(笑)』









「はぁ……」







『何か食べた?色々買ってきたんだけど』









「食欲ないので……」










『ダメだよ、なにか消化にいいもの食べなきゃ。キッチン借りていいかな?』










「…………宮舘さんの手作りですか?」







『うん、お粥作らせてね』












キッチンを借りて、PartyTime












『はい、どうぞ。熱いから気をつけてね』








「ありがとうございます………いただきます」









フーフーしながらおかゆを食べるあなたちゃん。


可愛いな









「………………」










『お腹いっぱいかな?』










「はい……すみません、残して、」











『大丈夫だよ、無理に食べすぎも良くないしね』












「…………なんか、アイドルに看病されてるっていいですね、(笑)」










『お嬢様って呼ぼうか?(笑)』










「呼ばなくていいです、(笑)」











『(笑)、お皿片付けてくるね』












「あ、私やります…!」











『ダメ、安静にして?』











「……………すみません、」






















『お皿、洗ってるからね。冷蔵庫にゼリーとかいれたから食べれる時食べてね、』









「ありがとうございます………、」










『?………しんどくなった?』












「いえ…私がアイドルを支えなきゃいけないのに支えられてるから申し訳ないないなぁって思って…スタッフ失格ですよね」











『……………アイドルとかスタッフとか関係なくて俺は1人の人間として看病しに来たんだけど』










「え…?」









『あなたちゃんは俺たちをすごく支えてくれてるよ?Jrの時から。だからそのお礼もしたかったし、俺、個人として、あなたちゃんが好きだから』








「…………!」










『あ、顔真っ赤になってるよ(笑)。返事はいつでもいいから、とりあえず早く治してね』












いい返事が聞けるといいな。



















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