僕には、お姉ちゃんがいる。
血は繋がってない、お姉ちゃんが。
「あー!!やばい。ちょ、風雅ー!!!」
『なんよ、もう………』
お姉ちゃんやのに、
めっちゃ手がかかって、
弟の僕が、お兄ちゃんな気分。
「今日、デートやから、髪、巻いて♡」
『自分でしろや』
「やだ、風雅にしてもらいたい!」
『もう…』
最近、お姉ちゃんには彼氏が出来て、
室とかゆうやつ。
僕のお姉ちゃんとりやがったな…
いつか会うとききたら、貶してやる。
「あ、風雅もさ今度会う?めっちゃいい人なんよ〜(笑)」
『いい、会わん。会ったら顔面殴りそうやから』
「え、なぜに?(笑)」
僕はお姉ちゃんが好き。
血は繋がってない、けど
お姉ちゃんやから、実らない恋。
やから僕が認めなきゃお姉ちゃんの彼氏は許さんの
『………………僕のお姉ちゃんやのに…』
「ん?なんかゆった?風雅」
『別に。お姉ちゃんは今日もブスやなーと。よう彼氏できたな』
「それがお姉ちゃんに向かってゆう言葉か!?(笑)」
いつか、素直に、なれる日がくるとええな、
こんやろうけど。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。