第12話

丸山隆平
14,865
2019/01/28 01:29






ガチャッ










あれ、あなたちゃんまだ帰ってないんかな?

部屋真っ暗










パチン











『うおっ?!あなたちゃん…?』











リビング行って電気つけたら、
ソファに座っとるあなたちゃんがいた、











仕事かな、失敗でもしたんか?










『あなたちゃん?どしたん?』










「……………なんもない、」











『嘘やろ、あったやろ?ゆうてみ?』










「なんもないっ……!!!!」










泣くのを我慢しとるんか、
目に溜めて、寝室に入っていった










『はぁ…………しゃーないなぁ』










時刻は19時。


恐らく、晩御飯まだやろな、











手洗って、部屋着に着替えて

キッチンに入ってある食材でご飯作る。












『よし出来た!』










冷めんように、して

寝室に行く











コンコン










『あなたちゃん…?入るで?』











ドア開けて入ったら

ベッドの端に座ってた





俺はあなたちゃんの横に座り、
手をギュッとした、











「……………丸ちゃん、」










数分の沈黙やぶって、
あなたちゃんが口を開いた、










『ん?』











「………仕事で失敗してん…」











『そーか、』











「ほんまやってもうた…明日からもう行きたない………」










『失敗は成功のもとやで?あなたちゃんの普段の頑張り、俺は知っとるから。あなたちゃんが今辞めたら周りの方困るんちゃう?』










今の会社に入社して5年、

あなたちゃんはキャリアウーマンで、

仕事の話聞いたらみんなから従われとるし

前、あなたちゃんが酔って帰って来た時

後輩さんが連れてきてくれて

“あなた先輩、めちゃくちゃ優秀なんです!一人でなんでも出来ちゃうし失敗もしないから尊敬してます。彼氏さん、先輩を支えてあげてください“

そう、言われた、




やから、今回の失敗は、えぐいやんなぁ











「………誰もうちを責めへん?」










『責めん責めん。…………ほら、ご飯食べて元気だし?』









「………分かった」










手繋いでリビング行って


ご飯、テーブルに並べて

仲良くいただきますする










『どう?味は』










「…………まぁまぁやな、」









さっきまでのあなたちゃんは
どこいったんやってくらい、
素っ気ない返しを、された(笑)












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