第48話

菊池風磨
14,733
2019/02/24 13:55



リクエストありがとうございます( '༥' )










「もういい…!!!!」










『……………』










バン!!!!











勢いよく閉められた、扉。











最近お陰様で仕事が増えて
あまり家にいる時間も、
あなたといちゃいちゃする時間も、
少なくなってきて


最初あなたは仕事だもんしょうがないよって
無理して笑いながら言ってくれてた。












そんな毎日が続く中、

あなたに

仕事と私とどっちが大切か聞かれて


半ギレで、仕事って言ってしまった。












『あー…………もう…』










近くにあったクッションを叩きつけて

後悔した、




俺のが年上だし、大人にならなきゃ、







探しに行こう、そう思った時、

扉があいて、あなたが帰ってきた。










「…………財布忘れただけだから。」










カウンターに置いてある、財布をとり、
かわりに携帯を置いた










『………どこ行くんだよ、携帯は』











「私より、仕事なんでしょ?私いたら邪魔でしょ。だから出ていく。さよなら」











どこか寂しげな声で、あなたはいった。











『仕事より、あなただよ。さっきは口走った…』










「慰め、いらない。」










『出ていくとか言うなよ、』










あなたの腕を掴んだら、振りほどかれた。


















「仕事が忙しいのはしょうがないし、有難いことだし。仕事してる時の風磨くんはすごい輝いてるし。私いたら邪魔しちゃうから。」











『邪魔じゃねぇよ…』







後ろから抱きついて

振りほどかれないよう、力入れて。











『あなたいなきゃ、今の俺いないし。いなくなったら仕事頑張れない。』




『俺が仕事頑張れるのは家に帰ったらあなたがいるからだよ?いつも笑顔で迎えてくれて。』


























「…………寂しかった。」










『うん』










「夜、数時間しか話せない日続くし、画面の向こうに風磨くんいるのに。近くにいるのに。遠い存在になった気がして。なんの為に私いるのかなって思って…」











『そんなこと、思ってたんだなー、気づいてやれなくてごめんな…』









寂しいとか、あまり言わないあなたから

無理してるだろうなとは思ってたけど、

そんなこと言われるとは思わなかった










「…………あ、そう、風磨くんいない間に岸くんと仲良くなった」










『は?!』










「風磨くんいつもあなたちゃんの話するんすよーって言ってた!(笑)」










さっきまで泣きそうな顔をしてたのに

今は笑ってる











『あいつ…許さねぇ………それとあなたも』










「え、なんで私?」










『俺がいないからって他の奴と仲良くなるのはダメ。岸なのももっとダメ!!!!!!!!』










こっち向かせて、

顔つまんで、










「いいひゃん………手、はなしてー」











『よくないから。』










まぁ、そんぐらい寂しい思いをさせたんだなぁ


岸は今度あったらしめよう。


そして………












『寂しい思いさせた分、可愛がってあげる』










腕をひいて、寝室に向かう、










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