第8話

道枝駿佑
21,398
2019/01/27 00:03



『はよざまー…』











「おはよー今日もチャラいな(笑)」










『先輩が真面目なだけっす』










最近、ファミレスでバイトをはじめた。

さっき話しかけてきた人は
歳もバイト歴も上のあなた先輩。




そして密かに僕の片思い。











「………?なに?私の顔になにかついてる?」












『いや、なんでもないっす』










「にしても、みっちー背高いよねーいいなぁ」










『先輩はちっちゃいっすよね、』










「だから、身長高くなりたいの」










『…………僕は低い方が好きです』











「…………なら低くていいや、」












『え』










ピーンポーン










「はい、お伺いしまーす!」











本音なのか嘘なのか、

でも、先輩が僕のこと好きなわけがない、
そう自分に言い聞かせ、仕事に取り組んだ





















そしてあっという間にあがる時間。











『お先に失礼します、お疲れ様でしたー』










[[[お疲れ様でしたー]]]












仕事着から自分の服に着替え、店を出た。



けどやっぱり、先輩の言葉が気になった。











「お疲れ様でしたー…………うわっ」










『先輩、』










「忘れ物?」











『あ、いえ、先輩に聞きたいことがあって』










「んー?どした」










当てはまるものがないのか、
何を聞くの?って顔をしてる。











『僕、低い方が好きって言った時、先輩なら低い方でいいやって………それって』










「ま、まって!」










顔を赤くした、先輩


……………かわいい











僕は先輩に近づいて










『僕……あなたちゃんが好きです、』










「ダメだよ、からかったら…」










距離をとろうとするから、
腕つかんで寄せた











『からかってないです、僕は本気です』











「わ、わかったから、近い…………」










『先輩は?僕のこと…』










「言わなきゃダメ?」










僕の方が身長高いから
先輩の角度が上目遣いになって
いつもより余計可愛く見えた











『言ってほしいです…』











「……………すき」











『……………ッ』











僕は嬉しさのあまり
先輩に抱きついた










「ちょ、離れてよ、みっちー」









『駿佑って呼んでください』









「しゅ、駿佑」










『あー、むりっ』










もっと抱きしめる力を強くした、


可愛すぎます、あなたちゃん











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