第43話

髙橋優斗
13,664
2019/02/14 16:01




リクエストありがとう(❁´`❁)










『あなた先輩っ』










「ん?」










『あなた先輩は……チョコくれますか?』











もうすぐバレンタイン。



部活のマネージャーである、あなた先輩。






僕はあなた先輩が好きです。











「あー…………ほしいの?」










『ほしいです!!!!』










「分かった、(笑)」











やった!貰える!!!!





なんて思ったのは、束の間で。




バレンタイン当日、みんなと同じ義理チョコだった。










『やっぱり、義理だよなぁ…』











「ん?どした?」










『あ、何でもないです、』










「ごめんね、そんなので。髙橋くんモテるからさほかの女子に負けないやつ思いつかなくて結局シンプルになった、(笑)」










『いえ!物より愛ですから、』










「ふふっ、(笑)」























そして3月。ホワイトデー。



先輩にお返しするんだ。








『先輩!お返しです』











「別にいいのに、(笑)ありがとう〜、」










僕は、お菓子の詰め合わせをあげた。










『先輩…お返しの意味知ってますか?』












「分かるよー、キャラメルは一緒にいて安心するで、マカロンは特別な人。キャンディは好き………え?」











『…………僕、先輩が好きです。』










「えっ………髙橋くん彼女いるんじゃ…」










『?、いないですよ???』










「えっ」










聞けば、バレンタイン前日、
たまたまほかの女子が話してるのを聞いたらしく、
僕のことが好きで、告白するんだって。










確かに告白はされた、けど………











『彼女はいないです。はじめて先輩見た時から、先輩が好きですから。』











「年上だけどいいの?」











『1つだけじゃないですか。そんなの忘れるほど、僕、大人ぽくなってやります。』











「……………なら、楽しみにしとこ(笑)」











ホワイトデーが、

僕と先輩の記念日になりました













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