第13話

長尾謙社
18,555
2019/01/28 13:41





「タピオカ飲みたーい、外でたーい」











『ダメです、まだ3日じゃないですか。』











「いいじゃん、もう元気なんだよ!?熱もない!」










『ダメです!』













1つ上のあなたちゃんは、




インフルエンザになり、

今、3日目。


5日までは外出たらダメだって聞くじゃないですか?

でもあなたちゃん、出ようとするんです、



一昨日は、LINEで

【しんどい…】


って送ってきたのに、












「ねー、謙社くんー、ダメ???」










『ダメ、いいから、大人しくしてください。また熱出ますよ?』










「ちぇ、」











子供ぽくて、
年下かと思う、あなたちゃん、



でも、外だと、違うんですよ、


僕にだけ、こうなるんです、(笑)










「誰かタピオカ買ってきてくれないかな…」











『素のあなたちゃんがバレますよ?』











「あ、ダメだ、それは(笑)」










“そういや、冷凍にタピオカあるんだった!“










パジャマでるんるんに歩きながら
キッチンにいった、










『はい、すとっぷ!安静にしてくださいよ、』











「なんで、そんなにダメとか言うの?」











『しんどいあなたちゃんをみたくないからです。代わってあげられたらどんなにいいか僕悩むんですから』










「優しいね、謙社(笑)」











『いいから!安静にしてくださいもうっ!!!!しないとキスしますよ???』










「え、ダメだよ、うつっちゃう!!!!」










『なら、安静にしてください、』










「はーい(笑)」










ヒマワリのような、
小さい子のような、
可愛い微笑みをして
ベッドにいく、あなたちゃん。











次の日、インフルじゃなく
普通のですけど、熱が出たのは内緒、で(笑)






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