第96話

橋本涼×後輩の女の子

10,697

2019/07/17 01:13



リクエストありがとうございます、！
遅くなりすみません😭



















『………………あ、』













2年生になった春。

学校の通学路にある桜の木の下で美しい子を見つけた。






制服同じだから、同じ学校か、新入生かな、














『ねえ、』












「ﾋﾞｸｯ……………、」











『あ、驚かせちゃった？ごめんごめん、新入生かな、綺麗だよね桜』











「あ、はい……………綺麗です」
















そういって、君は桜の木を見上げた。


透き通るような肌。長いまつ毛。

下ろされてる黒い長い髪。


キチッと着られてる制服。







桜の木にも負けないくらい、綺麗だった。






























「……………先輩、ですか？」










『あ、そう。2年の橋本涼です、君は？』










「1年のうつみあなたです、」











『漢字でどう書くの？苗字』










「空が美しいで空美です、」










『いい名前だ、好きだなぁ空は美しいで空美、』










「ありがとうございます…………空は美しい。その通りで私好きなんです。名前」











空を見上げ、微笑む君。



















「…………あっ、学校行かなきゃ」










『そうだね、一緒に行こっか』










「はいっ！」










優しい微笑みで

その守りたくなるような微笑みが

ずっと隣で見れるのと、


















ある日を境に見れなくなるのは


この時の俺は気づけなかった。