第53話

室龍太
12,092
2019/02/27 16:34



リクエストありがとうございます(◜ᴗ◝ )











「さむっ」











『………こんな所でなんしてるん』










「先生の悪事をばらすため?(笑)てか寒いよここ」












『校舎戻れや、(笑)』










もうすぐ、二学期の期末テストがやってくる。




テスト作成合間に屋上で息抜きでもしよかと

缶コーヒーとタバコを持って



鍵が壊れた扉をあけると、

2年のあなたがいた











『で、ほんまはなんしとん?』









「んー、秘密」










『悪い子やなぁ(笑)』









あなたは外見は優等生やし

頭も。常に学年一位をとるぐらいかしこい。





ただ、みんなにゆえへん秘密がある。










「龍太くんはなにしにきた?あ、うちに会いに???きゃー!!!!(笑)」










『あほか(笑)』











俺とあなたは付き合ってる。



生徒と先生。



親友さんにも秘密やよーたなぁ










『学校では先生呼べゆーたやろ』










「ええやん、今2人やし」











『誰かに聞かれたらどうするんよ』










「大丈夫やって、名前だけやしな。距離とってるし」









この時は、まぁ大丈夫か思ってた。











期末テスト終わって、


ランキングの張り紙がでた。



もちろん1位はあなた。



やけど、あれ以来屋上にこんようなったし

メールもあんま返ってこんくなった。



俺嫌われたんかな





愛想つかされたか、おじさんやし。











また今日も屋上で1人。


あなたを待ってみる。









ガチャッ










扉が開く音がした。











『あなたっ………』










“残念でしたー(笑)おいで、あなた“













『どうゆうことや?』











“今日はあなたは先生にお別れいいにきたんすよ、別れてくださいって“











『………は?』











驚いた。


そうゆわれる思わんかった。





一瞬にして、絶望を感じた。












「ごめん…なさい…先生」











『ほんまなんか?』











「…………ッ」









俯いて、肩を震わせて。


泣いてると思った、



本心やないと思った。










やから…










『お前が何をする気かわからんけど、あなたを傷つけるなら許さへんし、バラしたいならバラせや。俺はあなたを守る。』












「ダメだよっ………」










“へぇ………強気じゃん、先生“












『あなたが居れば失うもんはない。怖いもんはない。』














“チッ………少しは動じろよ。あーあ、おもんな。“










一体、何がしたかったんかわからんけど、



特に事件はなく、




あなたは卒業式を終えて、


最後の屋上。











「龍太くんうちおらんからってJKに手出すなや?」










『出さんし(笑)飢えとらんから(笑)』










「これから会う時間減るんやねー(笑)」










春から地元の大学に通うあなた。


俺は高校で教師。


屋上で会うのも最後かぁ………












『なぁ』











「ん?」










『…………一緒に住むか?』











「は?!」










『声でかいって(笑)』












「いや、変なことゆーから」











『変なことちゃうやろ、いつかはなるんやし』











「えっ」










『え?お姉さん、そんな気もなくええ歳したおっさんを弄んどるん?悪い子やなぁ』













「え、いや、ええ歳したおっさんが高校卒業したばかりの娘にそんなんゆうとは思わんやん、」












『ほんま、達者な口なことで(笑)』

































今、一緒に暮らし始めて4年。



毎日が幸せです。










プリ小説オーディオドラマ