スニョンくんと
お話できるようになった後日から ,
柔らかく接してくれるようになったし
練習にも混ぜてくれるようになった .
みんなに入れて貰えたってだけで
心底練習が充実しているように思えた .
沢山話しかけてくれる人も増えて
本当に涙が出そうなくらい嬉しい .
だからか最近は毎日が楽しくて
まだあまり話せてない子達とも
沢山話したいと思う意識が
沢山出るようになってきた .
そう言ってハンソルくんがくれたのは
可愛らしい飴玉だった .
そしてもう一度ポケットを漁った彼は
もうひとつ飴玉を取り出して
私の手のひらに乗せた .
ブスングァンくん .
音楽の道に真剣だからなのか
私に敵意むき出しだった男の子 .
でも , ハンソルくんが指さした先には
敵意どころか羞恥を抱えて
ミンギュくんの後ろに隠れる
スングァンくんがいた .
ニカッと歯を見せて笑った彼は
とても爽やかで眩しかった .
そして他にも反対していたのはジフンくん .
彼はと言うと …
私の歌声を
べた褒めしてくれるようになりました .
元々歌練の時も
険しい顔とかしてなかったから
反対してなかったのかしてたのか
あんまり分からないんです実は … ((
でも本当に嬉しくて嬉しくて
私は毎日が楽しくなった .
そしてそんな時だった
中国出身のミョンホくんが
入ってきたのだ .
私は言語が乏しい彼に
ジュンくんの時同様に話しかけた .
嬉しそうにする彼の笑顔は
疲れを飛ばしてくれる様で
私は可愛がる以外の選択肢がなかった .
こうして SEVENTEEN 14 人
全員が揃い ,
私は全員と話すことができるようになった .
そんな壮絶 … とも言えないけれど
少し悲惨な過去も
今となれば思い出なのかもしれません .
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。