あなたside
阿部「はぁはぁ...やっと会えた..」
あなた「阿部先生....」
阿部「あなたちゃん、LINE見て来てくれたの?」
あなた「あっ...いや、阿部先生に言いたいことあって」
阿部「えっ....俺も」
あなた「阿部先生私の話聞いてくれますか?」
阿部「うん、いいよ」
もうどうなってもいいから
気持ちを伝えなければ前に進めない
ちゃんと伝えよう
あなた「私は阿部先生が好きです」
阿部「....」
阿部先生は少し目を大きくして驚いた様子を見せた
あなた「中3の時塾で会って、優しくて、笑顔がステキで、カッコよくて、そんな阿部先生が気がついたら好きになってて。その後塾やめてもう会わないから忘れようって思ったけど、阿部先生のことが頭から離れなくて何も集中できなくて」
阿部「....うん」
あなた「大学でここから離れるし後悔しないように伝えようと思ったから。本当は昨日言おうって思ってたんですけど阿部先生に好きな人がいるって聞いて急に自信なくなって...でも阿部先生みたいな素敵な人を好きになれて本当に良かったです」
阿部先生は私の目を見て話を聞いてくれている
本当に優しい人
好きになってよかった
阿部「じゃあ返事をする前に俺の話も聞いてくれる?」
あなた「...はい」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!