あなたside
阿部「お疲れ様、どうだった3年間?」
あなた「楽しかったです!でもあの4人とずっと一緒でした、修学旅行とかほぼほぼ笑」
阿部「そうなんだ笑でもみんなって塾で知り合ったんだよね?すごい仲良いよね笑」
あなた「そうです、中学校も別々だったけど塾で仲良くなりましたね笑全然知らない人達だったのに笑」
阿部「じゃあ塾に来てよかった?」
あなた「もちろんです!」
阿部「よかった笑」
いつも通りの自分でいようと思えば思うほど心臓が早くなっていく感じがする
あなた「あの急な話ですけど..」
阿部「ん?」
あなた「阿部先生って好きな人っているんですか?」
阿部「えっ?」
なんて言えばいいかわかんなくなってビミョーな質問をしてしまった
阿部「好きな人..」
あなた「はい..」
阿部「まだ自分でもよく分かってないけど気になる人はいるかな」
あなた「....」
阿部先生好きな人いるんだ
なんかよく分かんなくなりそう
なんでこんな質問してしまっまたんだろう
私はこの質問をしてどんな答えを待ってたんだろう
あなたちゃんだよなんて可能性ゼロの答えを望んでいたのかな笑
いいな阿部先生に気になってもらってる人
さっき舘さんに頑張れって言われてめっちゃ自信ついたのにその自信が体の中から抜けていく感じがする
もうダメだ
そう思ったらもう想いを伝える気さえなくなってしまった気がした
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。