あなたside
蓮「あと30分で出るよ、忘れ物とかしてない?」
あなた「多分大丈夫だと思う!自信はないけど笑」
蓮「出てからあっ!とか言うなよ」
あなた「大丈夫!」
お昼ご飯を食べて最終チェックを終えて何も無くなった部屋でゴロゴロしていた
何も無い部屋に寂しさを感じる
蓮「本当なんもないね」
あなた「こんなに広かったんだね笑」
蓮「俺の部屋がふたつになったわ笑ラッキー」
あなた「お兄ちゃんが使うの?!ヤダな〜」
蓮「なんでだよ!」
あなた「ねぇあと30分あるんでしょ?ちょっとそこら辺散歩してこよっかな」
蓮「今から?間に合うのかよ」
あなた「大丈夫!最後にラウん家に挨拶して少し歩くだけだから!15分くらい前には戻ってくるよ」
蓮「ふ〜ん」
蓮side
あなたは昨日のことはなかったかのように元気になっていた
諦めたんだって言ってたけど
蓮「あなた?」
部屋から出て行こうとするあなたが俺の方を見る
あなた「ん?」
蓮「阿部ちゃんのこと、本当にいいの?」
あなた「....うん、もうあきらめないといけないんだ」
あなたは少し切なそうな顔をして部屋を出ていった
なんか納得いかない
あいつバカだな
なんのために今まで頑張ってきたんだよ
あなたが諦めても俺が諦めてないから
よし、お兄ちゃんの役目を果たすときがきた
蓮「あっもしもし?ちょっとお願いしたいんだけどさ...」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。