はい!なんやかんやあって合宿です!
早いって?小説の力さ!
朝5時に烏野に集合のはずなんだけど……田中が来ない!
田中を待って、15分くらい経った。
みんなは集合してバスで寝ている。
時間的にも、これ以上待つことは出来なかった。
私は自分の荷物だけ預け、田中の家に走っていった。
ランニングすること15分。
田中の家が見えた。
インターフォンを押すが、誰も出てこない。
家には鍵がかかっているので、入ることも出来ない。
ひたすらインターフォンを押し続けることも出来るが、そうすると田中の家族に迷惑がかかってしまう。
どうしよう。
困り果てた私は、この時間でも起きていそうな人に電話することにした。
電話を切った私は、田中に電話をかけた。
眠そうな田中の声が聞こえる。
5分後に家を出てきた田中は、顔面蒼白だった。
そうして私たちは、バスに乗って青葉城西を目指したのであった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!