日向「いいのか!ありがとう!」
凄い嬉しそうな日向くんの笑顔につられ、私も頬が緩む。
菅原孝支「あれ、あなたー!」
あなた「あ、お兄ちゃんに呼ばれたから、帰るね。また明日、教えるよ。」
日向「分かった!またな。」
影山「おい日向、練習すっぞ!」
日向「おう!当たり前!」
うるさい二人から離れ、私はお兄ちゃんのもとへ駆け寄った。
あなた「ごめん、おまたせ。」
菅原孝支「ううん。もしかして、日向と影山のとこ行ってた?」
あなた「うん。日向くんに教えてくれ!って頼まれた。」
菅原孝支「やっぱり……失笑」
あなた「そういえば、明日は何時家出る?」
菅原孝支「あー…………。お兄ちゃんと一緒に行く?」
あなた「行く!田中さんの秘密の練習、行きたい!」
菅原孝支「しょうがないな〜。」
あなた「やった〜!」
菅原家は、今日も平和です。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。