第21話

電話
1,430
2021/05/21 08:44
月曜日。放課後。







体育館が使えない今日は部活がなく、私は部屋でゴロゴロしていた。







そろそろ勉強するか〜。



だるいな〜。










そんな事考えていたら、電話がかかってきた。









誰だろう。






そう思って携帯の画面を見た私の目には、『お兄ちゃん』という言葉が写った。










私の義理のお兄ちゃん……夜久衛輔は、音駒高校でリベロをしている。







にしても、他校ら部活中のはずなのに……





どうしたんだろう。と思いながら、私は電話に出た。










あなた『もしもし。お兄ちゃん?』










夜久衛輔『あなたか?』









あなた『うん。どうしたの?』










夜久衛輔『……母さんが、倒れた。』










あなた『………………え?』









今、なんて言った?





お母さんが、倒れた?






え?え??










        




夜久衛輔『今から_東京_来れるか?』











あなた『うん……。』









夜久衛輔『じゃ、駅に研磨派遣しとくから。』









私は、呆然としながら……東京へ向かった。

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