月曜日。放課後。
体育館が使えない今日は部活がなく、私は部屋でゴロゴロしていた。
そろそろ勉強するか〜。
だるいな〜。
そんな事考えていたら、電話がかかってきた。
誰だろう。
そう思って携帯の画面を見た私の目には、『お兄ちゃん』という言葉が写った。
私の義理のお兄ちゃん……夜久衛輔は、音駒高校でリベロをしている。
にしても、他校ら部活中のはずなのに……
どうしたんだろう。と思いながら、私は電話に出た。
あなた『もしもし。お兄ちゃん?』
夜久衛輔『あなたか?』
あなた『うん。どうしたの?』
夜久衛輔『……母さんが、倒れた。』
あなた『………………え?』
今、なんて言った?
お母さんが、倒れた?
え?え??
夜久衛輔『今から_東京_来れるか?』
あなた『うん……。』
夜久衛輔『じゃ、駅に研磨派遣しとくから。』
私は、呆然としながら……東京へ向かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。