第49話

日記(o´▽`o)⑲
1,018
2021/06/21 21:00
7月31日水曜日






今日は、私の誕生日です!









お母さん、覚えててくれるかな?








ワクワクしながら私は病院に向かった。






あなた「おはよ、お母さん!」






夜久真実「おはよ、あなた。」







夜久真実「あなた、誕生日おめでとう!」







あなた「✿゚❀.(*´▽`*)❀.゚✿覚えててくれたの!?」






あなた「ありがとう!」







夜久真実「ふふっ。どういたしまして。」









夜久真実「いやー、お礼に甘いパフェが食べたいなー。」








あなた「ふふっ。しょうがないな〜!笑」









そう言って、お母さんからお金を受け取って病室を出た。








いつの日か一緒に食べたパフェを思い出しながら、ルンルンで購買に向かい、パフェみたいなのを買った。









これ、美味しそうだなーなんて思いながら病室に戻ると、病室の前で看護師さんが集まってるのが見えた。







みんな、何だか忙しそう。










背中に冷や汗が伝う。









私が病室の中で見たものは……苦しげに過呼吸を繰り返すお母さんだった。








あなた「おか、あさん?」







え?




さっきまで元気だったじゃん。







やめてよ。












あなた「お母さん!」







私が駆け寄ると、お母さんは私の手を取った。








夜久真実「……ご、めんね。」








弱々しくそう言うと、お母さんの手から力が抜けた。









あなた「嘘、でしょ?」









お医者さん「10時45分。夜久真実さんが息を引き取りました。」









やめてよ。






ドッキリとかなんでしょ?








こんな急に死んじゃうの?








さっきまで、笑ってたよ。






「誕生日おめでとう」って、言ってくれたよ。









あなた「ねぇ、お母さん?」








問いかけてるのに、言葉が帰ってくることはない。








なんで?










呆然と立ちつくしていると、お兄ちゃんが来た。







夜久衛輔「あなた、母さん!」







あなた「おに、いちゃん。」









私はずっと俯いていることしか出来なかった。








あなた「ごめん。ごめんね。」







私はずっと、自分を責めていた。

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