入学式が終わり、その日は解散となった。
部活見学へ行く者。
友達ができて楽しそうに話している者。
凄い勢いで帰る者。
……色んな人がいる中、私は部活見学として、男子バレーボール部の見学をしに、体育館に向かっていた。
??「お前のせいだぞ!」
??「は?ボケ〜!」
なんか、男の子二人が喧嘩してる!
私は静かに体育館のドアを開けた。
澤村大地「あ、あなた。見学か?」
あなた「あ、大地さん!久しぶり!私、ここのマネやるわ!」
澤村大地「そうか。じゃあ、集合かけるから自己紹介してな。」
あなた「分かった。」
お兄ちゃんの家に何度も来ている、大地さんと旭さんは、よく知っている。
澤村大地「集合!」
排球部「はい!」
澤村大地「マネージャーとして入ってくれる、菅原あなただ。」
あなた「菅原あなたです。そこにいる菅原孝支の妹です。宜しくお願いします!」
田中「か、可愛いかよ……。ってか、スガさん妹いたんですか!?」
菅原孝支「おー。可愛いだろう〜。」
あなた「そういえば!外で喧嘩してる男の子がいたけど、どうしたの?」
菅原孝支「あ……。(事情説明)って感じ。」
あなた「wwwやば…w」
田中「あいつら、俺らと勝負させて下さいって言いそうじゃないですか?」
田中さんがそういった瞬間、ドアが勢いよく開いた。
??「俺らと勝負させて下さい。」
……なんやかんやありまして今日の練習は終わりに。
でも、田中さんの様子がおかしかったからきっと朝練するんだろうな。
私は、早く着替えて外でお兄ちゃんを待っていた。
??「日向ぼけー!」
??「はー!!」
何やら、騒がしい。
時間一杯部活動はしたから、誰もいないはずなのに。
声の方へ行ってみると、そこには先程の男の子たちが。
こんな寒い中、半袖で練習してる。
あなた「……寒くないの?」
??「おう!動いてたら温かいぞ!」
??「もしかして、リベロ賞とった菅原あなたさんですか?」
あなた「うん。……あ、北一のセッターだ!」
??「っす!影山飛雄って言います!」
??「俺、日向翔陽!」
あなた「影山くんと、日向くんね。」
あなた「私は菅原あなた。同級生だし、敬語はずして呼び捨てて!」
日向「分かった!ところでさ、あなたってバレーできんの?」
影山「ぼけー!日向より何百倍も上手いわ!!」
日向「えー!じゃ、じゃあ、俺にバレー教えてくれ!」
あなた「リベロだったから、スパイクとかは教えられないけど、レシーブなら、いくらでも。」
長いので切ります。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。