7月9日火曜日
今日は、大雨だった。
警報が出てもおかしくないレベル。
注意報が出てた。
それでも、私はお母さんのもとへ行った。
夜久真実「あなた、無理に毎日来なくてもいいんだよ。」
お母さんは、本気で心配していた。
あなた「いやいや!学校休んでるんだし、家にいても暇だもん。」
『大事なお母さんだから』とは、恥ずかしくて言えないから、少しはぐらかしてしまった。
7月10日水曜日
昨日の雨はかなり弱まり、朝は小雨だった。
だけど、昼頃に雨がやみ、青空に大きな虹がかかった。
あなた「お母さん、虹だよ!」
夜久真実「ほんとね!綺麗だわー。」
まだ水滴が残る窓越しに、2人で眺める。
今まで見た虹の中で、1番綺麗だった。
7月11日木曜日
今日は、梟谷高校バレー部の木兎さんと赤葦さんが来てくれた。
木兎さんの双子の妹である沙良先輩にはお世話になっており、2人とも面識はある。
というか、一緒にバレーした事があるので、普通に仲はいい方だと思う。
あなた「木兎さん、赤葦さん、ありがとうございます。」
木兎光太郎「へいへいへーい!」
赤葦京治「あなたさん、いきなりごめんなさい。」
あなた「いえいえ、こちらこそ来ていただき、ありがとうございます!」
あなた「木兎さん、病院なので声量考えてくださいね。」
木兎光太郎「うースっ」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!