第51話

帰宅
1,025
2021/06/23 21:00
8月5日。






研磨や家族の力を借り、何とか悲しみを乗り越えた私は、学校へ戻ることにした。












孤爪研磨「あなた、もう行っちゃうの?」








あなた(可愛いっ!!!!!!!)







あなた「うん。またね。」









孤爪研磨「すぐ帰ってくる?」








あなた「もちろん!試合で会ったら、手加減しないよ。」







孤爪研磨「うん。」









孤爪研磨「またね。」










研磨に送ってもらい、私は電車に揺られることにした。










1ヶ月以上、学校には行っていなかった。










部活動は、どうなっているだろうか。








クラスは、どうなっているだろうか。










楽しみなことが、いっぱいあった。













けど、着くのはきっと暗くなってからだ。










それまでの間、私はやっと出来るようになった睡眠をすることにきた。




























??「あの!あの!」









あなた「はい!」










私が起きたのは、終電。








外は真っ暗で、お客さんなんていない。







今私は、車掌さんに起こされたのだ。










あなた「あ、ごめんなさい。」








車掌さん「大丈夫?どこへいくつもりだったの?」







あなた「えっと、烏野地区です。」







車掌さん「そっか。なら、近いし大丈夫だね。」







車掌さん「胃をつけて帰るんだよ。」









あなた「はい、ありがとうございました。」









恥ずかしさを紛らわすために、私は急いで電車から降りた。









夏といえど、夜は冷える。







少し肌寒いなか、ジャージを持ってこなかったことに後悔していた。









……ところで、ここはどこなんだろう。












電車が終点であることは分かった。








でも、それ以前に終電がどこか分からない。










どうしよう。










迷子だ。

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