第29話

不幸
32
2021/01/07 14:19
ガチャッ!
お母さん
お姉ちゃん!また雪を............
女の人
..................
..................
突然電話が来て来てみれば、......
お母さん
雪......?
お母さん
お姉ちゃん...?
ゆっくり近づき雪の顔を触るけれど
とても冷たかった
お母さん
いやあああああああ!!!
お母さん
雪!雪!
..................
お母さん
おね、がい......返事して!
お母さん
うっ...ううぅっ...!
 















--------キリトリ線--------
プルルルップルルルッ
心詩
もしもし
心詩
お父さんどうしたの?
心詩の父
心詩、よく聞くんだ
心詩
う、ん
心詩の父
雪くんが、亡くなった。
心詩
亡くなった......?
心詩
あははっそんなつまんない冗談言わないでよ。
心詩
嘘でしょ?
心詩
そんな事言うために電話かけてきたの?
心詩
暇なの?
心詩の父
心詩!
電話越しに怒られてしまう
怒られてから気づいた、お父さんが泣いてる
心詩
な、んで...
心詩の父
心中だって......
心詩
心中...?
おばさんとおじさんが...?
心詩の父
心詩の今浮かんでる人達じゃない人だ
心詩
うそだ!
心詩
雪が......
心詩
あははは............
心詩
雪に会いに行ってくる.........
心詩の父
うん。家にいるよ。
外出許可は簡単にとれた
急いで雪の家に向かった










--------キリトリ線--------
心詩
お邪魔します
すぐに雪の部屋に入る
心詩
雪...来たよ。
ベットではなく白い布団が敷かれ白い服を着て横たわっていた
それが少し雪に似やっているきがしてしまう
心詩
雪?なんでそんな所で寝てるの?
心詩
ほら、起き上がって
............
顔に白い布が被せてある
心詩
雪そんなの被んないで......
その布をめくると
唇は青白くて泣き跡があった
心詩
うっ......くっ...
自分の涙が零れて雪の頬に落ちる
俺じゃなくて雪が泣いてるみたいだった
心詩
雪!雪ぃ!
雪の肩を掴み揺らす
心詩の父
心詩辞めなさいっ
いつの間にか来ていたお父さんに止められる
心詩
離してっ!雪を起こすんだ!
心詩の父
心詩、雪くんはもう起きないよ。
心詩
嘘だ!嘘だ!
心詩
雪ぃ......ッ!
............
もう、大好きな幼なじみの声は帰ってこなかった










--------キリトリ線--------
きっときっと悪い夢なんだ、まだ覚めてないんだ。
寝て起きたら横に雪がいる。そうだよ、いつもそうだったよ。
心詩
ん............
遥輝
大丈夫か...?
心詩
雪.........
遥輝
ッ...
遥輝
もう居ないよ。
心詩
みんななんでそんな事言うの......
心詩
雪は寝坊助だから......前だってそうだったじゃん半年も起きないなんてさ......
遥輝
心詩、いい加減にしろ。
遥輝
雪はもう、起きない。
遥輝
ちゃんと認めろ。
心詩
なんでッ...なんでそんなに冷静なんだよ!
遥輝
お前は、周りを見ろ。
そう言って病室を出ていく
心詩
俺......倒れたんだっけ。
周りを見ろってどういう事だよ...
俺は雪みたいに気遣うことなんて出来ないし。わかんない。
やっぱり無力
怒ることはできるけど、涙は一滴も出てこない。
心詩
なんで......
悲しいんだ。悲しいはずなんだ。

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