ガチャッ!
突然電話が来て来てみれば、......
ゆっくり近づき雪の顔を触るけれど
とても冷たかった
--------キリトリ線--------
プルルルップルルルッ
電話越しに怒られてしまう
怒られてから気づいた、お父さんが泣いてる
おばさんとおじさんが...?
外出許可は簡単にとれた
急いで雪の家に向かった
--------キリトリ線--------
すぐに雪の部屋に入る
ベットではなく白い布団が敷かれ白い服を着て横たわっていた
それが少し雪に似やっているきがしてしまう
顔に白い布が被せてある
その布をめくると
唇は青白くて泣き跡があった
自分の涙が零れて雪の頬に落ちる
俺じゃなくて雪が泣いてるみたいだった
雪の肩を掴み揺らす
いつの間にか来ていたお父さんに止められる
もう、大好きな幼なじみの声は帰ってこなかった
--------キリトリ線--------
きっときっと悪い夢なんだ、まだ覚めてないんだ。
寝て起きたら横に雪がいる。そうだよ、いつもそうだったよ。
そう言って病室を出ていく
周りを見ろってどういう事だよ...
俺は雪みたいに気遣うことなんて出来ないし。わかんない。
やっぱり無力
怒ることはできるけど、涙は一滴も出てこない。
悲しいんだ。悲しいはずなんだ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。