第27話

#20
1,147
2021/06/26 00:08
あなたside
私たちは全力に無我夢中で走った。
私たちがゆりちゃんの家に向かっている時、見に覚えのある人物とすれ違った。
渡辺翔太
あなた、どうした?
女の子連れて全力疾走して
あなた
翔太!この子は依頼主、この子の家に不審な人物が侵入したらしくて様子見に行くところだったの
渡辺翔太
マジかよ、俺も行くわ
翔太も途中参戦して私たちはゆりちゃんの家に行った。
荒城ゆり
ここです、着きました
ゆりちゃんの家は紺色の立派な屋根の家だった。
あなた
翔太、私が中見てくるからゆりちゃんと待っててちょうだい
渡辺翔太
わかった、気をつけて行けよ
私は1人でゆりちゃんの家の中に入った。
鍵は開いてて、中はとても静かだった。
ゆりちゃんの話だとゆりちゃんの祖母がいるらしいが、そんな雰囲気は全くしなかった。
あなた
すみません、誰かいますか?
そう声を出しながら家の中を歩いていたら、リビングのドアが開いていた。
私は気になってリビングを覗いた瞬間、言葉を失った。
荒城ゆり
あなたさん、お婆ちゃんは?
渡辺翔太
ゆりちゃん、ちょっと待って
あなた
ゆりちゃん、来ちゃダメ!
私がそう叫んだのはもう遅く、気がついた時にはゆりちゃんは言葉を失っていた。
荒城ゆり
お婆ちゃん…………?
渡辺翔太
嘘だろ…………
ゆりちゃんのお婆ちゃんは血だらけのまま息絶えていた。

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