あなたside
私たちは全力に無我夢中で走った。
私たちがゆりちゃんの家に向かっている時、見に覚えのある人物とすれ違った。
翔太も途中参戦して私たちはゆりちゃんの家に行った。
ゆりちゃんの家は紺色の立派な屋根の家だった。
私は1人でゆりちゃんの家の中に入った。
鍵は開いてて、中はとても静かだった。
ゆりちゃんの話だとゆりちゃんの祖母がいるらしいが、そんな雰囲気は全くしなかった。
そう声を出しながら家の中を歩いていたら、リビングのドアが開いていた。
私は気になってリビングを覗いた瞬間、言葉を失った。
私がそう叫んだのはもう遅く、気がついた時にはゆりちゃんは言葉を失っていた。
ゆりちゃんのお婆ちゃんは血だらけのまま息絶えていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。