何となくで生きている
父も居ないし母も家に居ない
居るのは祖母だけ
病気持ちだから外で遊ぶ事なんて出来ない
1人で孤独の人生に何かを思ったりはしない
何となくで生きるしかない
何となくで子供を助けた
そしたら右眼を失った
母に心配を掛けた
入院もした
馬鹿な娘で本当に申し訳ない
母は母なりに私を愛してくれた
定期的に病院に行く事も欠かさなかった
お金も無いのに……
小学生の時も入院した
学校にはほとんど来なかった
そのせいで友達0人が小学校で達成された
1人で居たらいつの間にか3年が終わり
中学校でも友達0人達成
高校生になり身体も良くなってきた
なのに入学して4ヶ月で子供を助け入院
右眼も失い病気も悪化
2年間ほとんど学校に行かず
友達0人
高校2年の終わり【眼帯】【マスク】で登校
完全に浮いた
友達も出来るはずもなく
そのまま終わるかと思えば
生徒会役員を決める推薦が行われた
意味の分からない私を推薦
トントン拍子で生徒会の【書記】に
生徒会何て適当にやればいい
と簡単な思いと
私以外にも女子生徒も居るだろうと思って
生徒会室に入れば女子生徒は居ず
男子生徒ばかり
さすが友達0人だなと思いつつ
生徒会の皆さんと挨拶
はぁ…挨拶で分かった
最悪な人生の幕を開けてしまった(気がする)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。