目の前にいるあなたちゃんは
はじめてこうして話したはずなのになんか初めてじゃないように思えて
好きだって教えてくれて嬉しかった、素直に
最後にってことはもう俺の事好きじゃないってことなのかな
そう思ったらなんか、悲しいなとか思っちゃう俺って最低?
だってしょうがないじゃん
一目惚れしちゃったんだもん
これはなんて言うべきなのかな
好きじゃない…なんか嘘だよ
それは今溢れてくる涙が証明してくれてる
だって何年話したこともないのに片思いしてきたと思ってるの
2人のその先を知っているのは綺麗な紫色のスターチスの花だけ
ひとつだけ教えてあげるとするならば
その日、カーネーションだけじゃなくて
1本の赤い薔薇を誰かが買ったみたいです
end__________
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。