続々とメンバーが帰っていく中
椅子から全く立てない慎
水飲んでから既に2時間経ってるしな
そう言って慎の額に手を置いた瞬間…
え、
やばないか?
確かに慎の体は熱を帯びとって…
ただその熱はただの熱ちゃう
" 薬 " のせいの熱
慎の熱を帯びた手を掴み楽屋を出る
慎はもう苦しそうな表情をしていて汗も出てきてる
そんなかわいい姿見せられて我慢出来るわけあらへんやろ?
近くの空いてる会議室に駆け込んで鍵を閉める
薄暗いままの部屋
やけに広い会議室に響くのは生々しい俺らのリップ音だけ
既に主張し始めている慎のソレが足に当たってくる
終いには俺の手を自分でソコに持ってこさせる始末
こんな薬って効くんだ
へぇー
ええやん
慎の望みのシタではなく
上の邪魔なワイシャツを床に投げ捨てて
円を描くように鍛え上げられた胸筋をなぞってやれば予想通りの反応をしてくれる慎
ほんまにかわいい
わざと頂点は避けて触ればもどかしいのか足を擦り合わせて吐息も荒くなる
耳元で囁けば体をビクッと反応させて
子犬みたいな目で訴えてくる
恥ずかしいのか言えないでいる慎
流石に可愛すぎるやろ
俺も着ている服を全部脱ぎ捨てて
慎のベルトを外してやる
カチャカチャって言う音が部屋に響いて消える
それが始まりの合図
浅い所をゆるゆると行ったり来たりすれば焦れったくて今にも泣きそうな慎
そうそうその顔が見たかってん
やっといい所…
って思った時
誰かが歩いてくる音がした
せや
ここ会議室やった。
急いで壁の少し凹んだ所に隠れて声が出ないようにキスを交わす
人が来ようが律動を辞めるわけでもなく慎の奥を叩き続ける
コンコンッ
ガチャ
ドアは鍵を閉めていたけどそれを開けられたみたいでドアが開く
暗い会議室に廊下の明かりが差し込んだ
シーン
ガチャン
再び腰を動かせば途端に絶頂が近ずいてきて
2人同時に果てた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。