第5話

私は大学生
2,011
2021/03/03 14:57
あなたside





うぅ、、昨日泣きすぎて頭いたい。

朝ごはんは置いてきたけど、翔太くんおいて

来ちゃった。ちゃんと起きれてるかな?


男子学生「 ここ、座ってもいいかな? 」


『 え?ああ、はいどうぞ 』


なんでここに座るんだろ。

他にもたくさん空いてるのに。お気に入りとか?

そう思いつつ荷物を整理して移動しようと

立ち上がる。


男子学生「 え、どこ行くんですか? 」


『 …席、移動しようかなって 』


男子学生「 なんでですか?、 」


『 だってここ、座るんですよね? 』


男子学生「 えっと、、あなたがいたから座ろうと 」


私はこういう時の断り方がわかんない。

翔太くんのことは言えないし、彼氏がいるので

って言っても嘘だとか言ってしつこかった人も

いたしなぁ、、


??「 すみません、俺その子の隣約束してたんで 」


男子学生「 …失礼しましたっ 」


??「 大丈夫ですか?でも、あーゆうのはちゃんと

言わなあかんねんで?」


『 あ、ありがとうございますっ 』


??「 あー、誰かわかってないですか?笑

永瀬です。翔太くんの彼女さんですね? 」


『 な、がせ、、あっ 』


私が顔を見上げると翔太くんの後輩の

永瀬廉くんが立っていた。

そっか、同じ大学だって誰かが言ってたっけ。


永瀬「 俺も隣座ろうとしてくる子おったんで

ここ、いいですか? 」


ほんとはあまり異性の学生さんと隣同士って

気が乗らないけど、仕方ない…よね?


『 あ、それなら大丈夫ですよ!

他の席も埋まってそうですし 』


永瀬「 ありがとうございますっ 」


眼鏡をかけてペンを取り出して集中モードに入る。

すると隣で小さな寝息が聞こえる。

仕事と勉強両立しててすごいな。テレビで

見ない日ないくらいなのに、、

起こさないでおこっと。

私はまた集中してノートを書き写す。


『 永瀬くん、講義終わりましたよ』


永瀬「 ん、、えっ俺寝てた? 」


『 …起こした方が良かったですか? 』


永瀬「 ううん、寝る時間取れたから逆に

よかったです。ありがとうございます。

でもノートどうしよ、、」


『 良ければノート貸しましょうか?

見にくければ黒板の写真もありますが 』


永瀬「 え、いいんですか?

…いや、でもやっぱ申し訳ないです」


『 じゃあさっき助けて頂いたお礼として! 』


私はそう言ってノートを置いて帰る。

お節介だったかな?

でも翔太くんと重ねてみちゃって放って

おけなかった。

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