渡辺side
「 そっか。今日大学だっけ… 」
俺は机に置かれた朝食とそばに置いてあった
書き置きを見る。そこには可愛いけど綺麗な文字で
″ 大好きな翔太くん
昨日はありがとうねっ!
また会うの楽しみにしてる¨̮
お仕事頑張って! ″
と書かれていた。
『 ほんとに可愛いよなぁ… って仕事っ! 』
俺は慌てて事務所に向かう。
すると康二がちょっかいをかけてくる。
向井「 あれ、しょった今日は彼女さんと
いちゃいちゃしてたん?笑 」
「 してねぇよ。てかあいつ今日大学だし 」
向井「 そっかー、大変やなぁ。あの子も 」
「 それより若さが眩しいわ… 」
ラウ「 てゆーか早く彼女さんと会わせてよっ!」
深澤「 そうだぞ!俺らの仲なのに! 」
宮舘「 そういえば俺も会った事がない 」
阿部「 え、だてさんも会ってないの?」
「 お前らに会わせたら絶対好きになるもん、、 」
目黒「 いや、今の顔可愛すぎますよ 」
ガチャッ
向井「 あ、逃げたな笑 」
会わせるわけないだろお前らに。
ほんとに絶対好きになるもん。
あなたはみんなに会いたいのかな?、、
すると歩いていた先には真面目に勉強をする
廉の姿があった。
「 あれ、廉珍しいね事務所で勉強なんて 」
(※翔太くん→廉くんの呼び方わからないので
間違ってたらごめんなさい!)
永瀬「 いやそんな事ないですよ笑
でもいつもは楽屋ですね 」
「 あー、うるさかったのね笑 … 」
机の上には廉のノートともう1つノート。
最初はこいつ寝てたんだな、友達に見せて
もらってんのかなと思いきやそのノート文字は
朝見た文字と一致した。
永瀬「 翔太くん?、、 」
「 廉って大学どこだっけ? 」
永瀬「 明治大学です 」
「 そっかそっか 」
明治大学。あなたの通っている大学と同じ大学、、
永瀬「 あ、そういえば今日彼女さんと
偶然講義重なってて会いましたよ 」
『 え? 』
永瀬「 彼女さんナンパされてて困ってたんで
ちゃんと助けました!でも講義寝ちゃって
ノート貸してもらってるんです笑 」
ナンパから助けてくれたのは嬉しいし有難い。
あなたは可愛いからナンパされるなんて
心配だけど、当たり前だ。
でも、ノートを貸すほどの仲なのか?
ていうか隣に座ってたってこと?
永瀬「 それにしてもめっちゃ集中してたし
ノートのとり方綺麗やのに上手いし
さすがですねっ!眼鏡も似合ってました 」
俺は見たことがない。
あなたが眼鏡してるところなんて1度も。
俺が知らない顔を廉が知ってる…
「 そっか。またあなたにも聞いとくよ 」
永瀬「 はいっ!またご飯連れてってくださいね!」
そうやって笑いかけてくれる廉を背中に感じ
廊下を歩いていく。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。