第18話

お風呂には気をつけて
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2021/03/06 22:00
渡辺side





ガタンッ


深澤「 え、今のって 」


「 ふっか、冷えピタと氷枕頼んだ 」


深澤「 お、おう 」


俺の心臓の音はうるさかった。

俺はバスタオルを掴む。

あなたの裸は見たことがなかったのでごめん、と

呟きドアを勢いよく開けてバスタオルですぐに包む。

あなたは全身真っ赤で苦しそうに息をしていた。


『 はぁっ、、はぁ、、 』


「 あなたっ?!大丈夫か?あなたっ、、 」


俺はさっと着替えさせて髪の毛も拭いてやる。

そしてリビングに連れて行く。


深澤「 頭は打ってなさそうだな、、 」


向井「 この感じやとのぼせて倒れたんやな 」


目黒「 あ、少しずつ呼吸落ち着いてる 」


『 んんっ、、ん、、 』


渡辺「 あなたっ?大丈夫か?、、 」


『 しょ、たくん…。大丈夫、だよっ 』


渡辺「 無理すんなよ、ばか 」


俺はそう言ってあなたを抱きしめる。

体は相変わらず熱い。

でも無事でいてくれる安心がすごい。  


渡辺「 なぁ、寝ただろ? 」


『 寝ないように…してたん…だけどねっ、

気づい…たら、意識飛んでて…

 でよう…と思ったらね、ころんじゃったの 』


渡辺「 はぁぁ…ほんとによかった 」


『 ごめ…なさい… 』


俺が怒ったから、とみんなは優しい言葉をあなたに

かける。

すると少しずつ元気を取り戻して笑顔が戻ってくる。


『 たつくん相変らずの感じだね笑 』


深澤「 いや翔太の好みにも結構寄せたよ、なぁ? 」


「 ん?うん。俺の好きな感じだよ 」


まぁ着てる人が、あなたならなんでもいいけど。

なんて言えるわけもなくほらなと笑うふっかと

照れているあなたを見る。

するとあなたがきらきらした目で見つめながら

近づいてくる。


『 ほんとっ?翔太くんこういうの好み?、、 』


「 とくにデカめの白シャツとか好みだよ 」


『 っ!…私帰り服屋さん寄りたい、、 」


シャツの裾をもちながらもじもじ話すあなたは

可愛いランキング3位以内に入るほどかわいかった。

俺のために買おうとしてくれてんの

かわいすぎない?


「 ん、じゃあおそろも買おうね笑笑 」


『 翔太くんとおそろいっ?!やったぁ 』


照れて顔が赤いのか、伸ばせて顔が赤いのか

わからない彼女をまだふらつくでしょ、と

俺にもたれかからせて座らせる。

みんなに自慢げにそれを見せると


深澤「 かわいすぎんだろ笑 」


向井「 しょっぴーの優勝やな 」


目黒「 5歳児の自慢の仕方だよね笑笑 」


とみんなでいじってくる。

でも幸せだからいいんだ。

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