第17話

正直な気持ち
1,693
2021/03/06 11:51
渡辺side





深澤「 ん、アイス好きなのとれよ〜 」


そう言って買ってきたアイスを机に広げる。

どれも美味しそうだな…あなたは

どれが好きだろ。

するとふっかの手が誰よりも先に伸びる。


目黒「 買ってきた人が1番に選ぶの?笑 」


「 ふっかずりぃ 」


深澤「 え、いやこれあなたの好きなやつだから

   とっておこうと思って 」


そういうとふっかは俺を一瞥する。

あなたの好みを知ってるのは悔しいけど

幼馴染みだから仕方ないよな、

そう思っていたけど、、


「 え、康二も知ってるわけ? 」


そう、たしかに康二はそれ以外の3つで

悩んでいた。たまたまと思いきや

ふっかの言動になんの反応もしなかった。


向井「 え?あー、いや別に、、 」


「 隠さなくていいから。正直に言って 」


すると康二は何かを決断したような顔をする。

ふっかはそれぞれアイスを適当に分けて

これ食べながら座って話そうよと言って座る。


向井「 ふっかさんはあなたが引っ越してから

   幼馴染みって言ってたよな? 」


深澤「 うん、確か引っ越す前は…あ 」


向井「 そう、俺の地元におったんや 」


目黒「 ってことは康二はその時の…? 」


向井「 そう、幼馴染みやった。

   けど覚えてないっぽいな笑、 」


そう言いながら笑う康二の顔はなんか寂しそうで。


渡辺「 なぁ…今康二にも思ったけどお前らは2人は

   あなたのこと、正直好きか? 」


すると2人は否定もせずに黙り込む。


渡辺「 いや別に怒ってはないんだけどな笑

   、、そっか…まぁ、渡さねぇけどさ、 」


向井「 わかってるよ笑でもあんな状態にするなら

   今度は遠慮なく奪うで? 」


深澤「 俺も同じ気持ちだからな 」


渡辺「 おう、そんなことさせねぇけどな! 」


目黒「 なんか側から見てたら幼稚園児がおもちゃ

   取り合いしてるみたい… 」


三人「 おいっ! 」


複雑だけどなんだか前より結束が深まった、

そんな感じがした。 

そんな時だった。


ガタンッ


その音は、お風呂場からした。
   

プリ小説オーディオドラマ